あの名曲をＣＤのチェンバロ伴奏で演奏して楽しもう！ リコーダーJP アレンジメンツ
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RA-004 バッハ名作集
★「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」におさめられた、たいへん名高いメヌエットです。
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★曲目解題★
西洋音楽には、いくつかの名高い音楽帳（手作りの曲集）があります。中でもその音楽性のすばらしさで有名なのが、バッハが二人目の妻のためにつくった「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」です。バッハは息子たちのためにも曲集をつくっていますが、妻アンナ・マグダレーナのためのこの曲集は、今でも子供たちがピアノの練習に用いたり、演奏会で弾かれたりするすてきな曲がたくさんおさめられているのです。（ほかの特に有名な音楽帳として、天才モーツァルトが学んだ「ナンネルの音楽帳」「ヴォルフガングの音楽帳」が挙げられるでしょう。）
こうした音楽帳は、初心者向けの印刷された教則的曲集などつくられておらず、そもそも印刷譜が今ほど普及していなかった当時、音楽家たちが、家族や弟子のために、よく作っていたものだったのでしょう。バッハのような大作曲家が曲をつくってプレゼントしてくれるなんて、なんてすてきなことでしょうか。
もっとも、バッハがアンナ・マグダレーナと結婚するときに彼女に贈った曲集（アンナ・マグダレーナの音楽帳 第１巻）は、残念なことにほとんど失われ、結婚後に家族みんなで少しずつ書き込んで行って作られたとみられる｢第２巻」がこんにち残されているものです。だから、必ずしもバッハの作品ばかりではなく、当時のほかの作曲家の作品も含まれています。この曲も、ながらくバッハの作品として親しまれてきましたが、実はべつの人の作品らしいということです。
ともあれ、私たちにとってすばらしいのは、バッハのような大作曲家が、妻など家族のために愛情をこめて作曲した作品や、そうでなくとも、家族でいっしょに楽しむために選び、音楽帳に書き残してくれた作品は、そのまま、私たちにとってもすばらしい作品であるということです。やさしく演奏できて、かわいらしくて、愛情が溢れていて、気品があって・・・。よくぞこんな曲集を残しておいてくれたものです。