リコーダーJP バルサンティ作品


ソナタ ハ長調 作品1の2


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2022 リコーダー用 1800円+税
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★解題★

 F.バルサンティの「リコーダーと通奏低音のための6つのソナタ 作品1」は、1724年にロンドンで出版され、早くも1727年に再版された、当時イギリスの人たちに人気を博したすばらしい曲集です。

 バルサンティは楽器の演奏にも精通していたためかどの作品も楽器の特性によく合うようにつくられているといわれます。それだけではなく、楽想が豊かで輝かしく、演奏してもきいてもほんとうに楽しい、すぐれた作品がそろっています。また、曲によってはたいへん緻密に装飾を書き残しており、これは当時の「イタリア的装飾」のお手本としても非常に貴重なものです。


★解説★

 4つの楽章から成り、緩・急・緩・急という構成です。名品ぞろいの「作品1」の中でもひときわ高く聳え立つ秀作で、数あるバロックソナタの中でも屈指の名曲だと思います。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)4分の4拍子で、作曲者バルサンティ自身の手になる華麗な装飾奏法で記譜されています。音楽の彫りが深く、最後には意外性のある明暗交代もあって、中身の濃い音楽。

 第2楽章はアレグロ(快活に)4分の4拍子。実に多彩な生気あふれるモチーフを次々に繰り出しつつ緊密に構成した楽章で、何とも素晴らしい出来ばえ、何度演奏しても飽きません。長いスラーが頻繁に、かつ非常に効果的に用いられているのも、比較的めずらしい特徴です。

 第3楽章はラルゴ(幅広く)、2分の3拍子。付点のリズムにところどころ3連符の部分を挟んで絶妙に味をつけています。きりりと引き締まった短調楽章で、ほぼ楽譜通りに演奏してもすっきりとした良さがありますし、また装飾を考えると無限の奥深さ。

 第4楽章はプレスト(急速に)8分の3拍子で、冒頭などは猛烈に速いテンポが合いそうですが、16分音符のモチーフはかなり難しいところがありますので、そこの演奏難度を考えたテンポ設定が必要です。シンコペーションを駆使したリズムの多彩さにはじめからしまいまで魅了される傑作です。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(A−2)
第4楽章(C−2)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏: 中村栄宏さん  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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