リコーダーJP ボワモルティエ作品


2本のアルトリコーダーのための組曲
ハ長調 作品11-3


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
3054 リコーダー用 1500円+税
RL-054 リコーダー用 900円+税(絶版)
SR-089 リコーダー用 3800円+税
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★解題★

 ミュゼット、リコーダーをはじめ各種の旋律楽器で演奏できる作品として1727年にパリで発表された組曲(6曲セット)です。小味な装飾に特色のあるフランスバロックらしい作品で、やさしく演奏でき、曲想もわかりやすい、楽しい組曲になっています。2本のリコーダーによる同度カノンふうに開始される曲が多いのも特徴でしょう。


★解説★

 第3組曲はハ長調で書かれており、アルマンド、ファンファーレ、メヌエット、クーラント、ロンド、パヴァーヌ、ドナマン、リゴドンの8曲から成っています。

1 アルマンド
 グラーヴマン(重々しく)と指定されています。アルマンドは「ドイツ風」の意味で、通常は4拍子系の、やや落ち着いた感じの舞曲です。ボワモルティエらしい親しみやすさと気品を兼ね備えたできばえ。ここではグラーヴマンという指定を重視して、ややゆったりとしたテンポを採用しました。

2 ファンファーレ
 題の通り、はなやかな金管楽器の吹奏を思わせる曲になっています。音に勢いが欲しい曲で、やはりここはちょっとフレンチホルンかトランペットのような味を意識して演奏してみるのがいいでしょう。

3 メヌエット
 メヌエットはバロック時代を代表する3拍子系の舞曲で、この曲もまさに典雅な宮廷舞曲の趣を伝えています。第1リコーダーと第2リコーダーが頻繁に役割を交代するのがやや特徴的です。

4 クーラント
 「クーラント」は3拍子系の舞曲で、ここではゲマン(陽気に)と指定され、まさに明るい活発な曲になりました。クーラントの特徴でもある短く引っ掛けるようなアウフタクトが、演奏していると心地よい緊張感の源になります。

5 ロンド
 モデレマン(穏やかに)と題されたロンドです。発想記号に逆らうようですが、イネガルをおこなって活発に演奏したいような雰囲気を持っています。CDに収録した録音でもイネガルを行ってみました。

6 パヴァーヌ
 2分の2拍子のパヴァーヌ。パヴァーヌはゆったりとしたテンポの宮廷舞曲です。この曲も気品あるおだやかな曲調です。

7 ドナマン
 「ドナマン」は、ある辞書によると「ブラジルの婦人」という意味だそうで、楽曲の題としてはどんなニュアンスがあるのかよくわかりません。この曲に限って言えば、中庸テンポのかわいらしい楽曲だと思われます。

8 リゴドン
 2分の2拍子のリゴドン。弾むような楽しさはボワモルティエのリゴドンではお馴染みものもです。かなり速いテンポでも良さそうですが、短調になる第二リゴドン(中間部)の演奏が難しくなりますので、そこそこのテンポでいいのではないでしょうか。


※ 演奏例がお聴きいただけます

アルマンド 
ファンファーレ
メヌエット
クーラント
ロンド
パヴァーヌ
ドナマン
リゴドン
B3
B3
B2
B3
B3
B2
B2
B3
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 石田誠司/高橋たかね



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