リコーダーJP コレルリ作品


ソナタ 作品5-9


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
SV-035 ヴァイオリン用  2400円+税
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★解題★

 イタリアバロックを代表する作曲家・コレルリ(コレッリ)の「作品5」は、2分冊12曲から成るヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集で、作曲家として脂の乗りきった40才代のころ1700年に出版されました。これは芸術的にも音楽史的にもきわめて重要な作品として、高く評価されている傑作です。当時もすぐさまその価値が認めれ、19世紀にかけて30数回も版を重ねました。そして、発刊の翌々年である1702年ごろには、早くもリコーダー用編曲の出版もおこなわれました。

 作品5-9のソナタは、原曲(ヴァイオリンソナタ)ではイ長調で、アルトリコーダーの場合は音域に合わせてハ長調に移調して演奏します。

★解説★

 4つの楽章から成り、舞曲を中心とした緩・急・緩・急の構成です。

第1楽章はラルゴ(ひろびとと)4分の4拍子のプレリュードで、歌謡性のゆたかな美しい楽章です。シンプルな素材を生かし切る書法の洗練もみごとというしかなく、まさに珠玉のような一品。

第2楽章はアレグロ(快活に)4分の12拍子のジークです。活発な中にも、第1楽章を支配していた「もの静かな感じ」がよぎることがあって、不思議な奥行きがあります。

第3楽章はわずか8小節しかない間奏曲で、アダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。嬰ヘ短調で、簡素な旋律線ですが、痛切さに胸を打たれます。

第4楽章はテンポ・ディ・ガヴォット(ガヴォットのテンポで)と題され、アレグロ、2分の2拍子です。ほとんど四分音符で、しかも1音おきの2声で進行するところが多いので、実質的には二分音符で旋律線が描かれることになり、リズミカルに八分音符で進む低音に乗って、余裕を持った感じの音楽が進みます。不思議な透明感と静謐さはこの楽章にも貫かれています。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏(ハ長調) 
第1楽章 (B2)
第2楽章 (C1)
第3楽章 (A1)
第4楽章 (B2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 中村栄宏さん 電子チェンバロ: 石田誠司 

■ヴァイオリンによる演奏(イ長調)
第1楽章
第2楽章
第3楽章
第4楽章
※ヴァイオリン演奏: 棚田めぐみ  電子チェンバロ: 石田誠司
※第3楽章、および第1・第2・第4楽章の繰り返し時にはジェミニアーニ(作曲家でコレルリの弟子)による装飾を採用して演奏しています。




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