リコーダーJP ガリアルド作品


ソナタ 第3番 ホ短調


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★解題★

 ガリアルドはリコーダーのための通奏低音伴奏ソナタを6曲セットで残してくれました。これは、かつてはシックハルトの作と間違われていたことがあるそうです。たしかに、素直で明るい作風と切れ味のいい運動性はシックハルトを思わせるものがあります。

 技術的にとくべつ難しい箇所がないわりにはかっこよく聞こえるようにうまく作られているうえ、音楽的にも随所に気の利いた工夫がなされていて、アマチュアリコーダー愛好家に時空を超えて残された、すてきなプレゼントだと言えると思います。


★解説★

 5楽章から成ります。どの楽章もほぼ同じ長さで、同じようにやさしく演奏できます。内容的にも短い中に工夫のこらされた、なかなかの作品です。通奏低音実施の北かおりさんも独創的な実施をしてくれました。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子。四分音符や二分音符でゆったりと始まりますが、途中から少し細かなリズムも取り入れられて切迫感を増していきます。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の2拍子。8分音符の特徴あるモチーフを中心として展開します。小粒な印象ながら転調やせつない反復進行に工夫があり、おもしろく書かれています。

 第3楽章はグラーヴェ(荘重に)で、これも第1楽章と同じく後半にかけて少し切迫感を増していき、最後はひろびろとしたヘミオラで半終止します。

 第4楽章は再びアレグロで、8分の6拍子。北さんの実施で演奏してみると、独特なリズム感で、ユーモラスな感じもあります。ここでも音楽作りに手抜きがなく、丹精をこめた珠玉の楽章になっています。

 第5楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子。メヌエットのようでもありますが、かなり速いテンポで奏すべき感じです。今度は1・3楽章とは逆に最後の方に至って長い音が出てきて、思いを込めた音を求めています。個性的な逸品です。


※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−1)
第4楽章(C−1)
第5楽章(B−2)
 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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