リコーダーJP シックハルト作品
    


ソナタ 第13番 嬰ヘ長調
(「24のソナタ 作品30」より)

★この曲を収録したCDつき楽譜★
アルトリコーダー用: RG-135 900円+税
SR-079 リコーダー用 3800円+税



★解題★

 J.C.シックハルトの「24のソナタ 作品30」は、原題は「音楽のアルファベット 24のソナタ」で始まる長いもので、1735年ごろの出版だそうです。1722年に発表された大バッハの「平均率クラヴィーア曲集」と同様に、「すべての調によるソナタ」であることが狙いの一つだったようで、フルート、ヴァイオリン、リコーダーのどれで演奏してもよいことになっていました。(音域が違いますから、その場合は音符記号の読み替えにより、移調して演奏するようになっていました。)

  すべての調、というからには、シャープやフラットの記号が5つも6つもついたような調号になる曲も出てくるわけですが、難しい場合は、やさしい調で演奏することもできるようになっていました。たとえば、「嬰ハ長調」(シャープ7つの調)の曲の楽譜を、「ハ長調」の楽譜として読んでしまえば格段にやさしくなります。そういうことをしてもよいということになっていたのです。

 RJP版では、フランス・ブリュッヘンらが提案している調の選定(全音楽譜出版社刊「24のソナタ」による)と曲配列にもとづいて出版していきます。(ブリュッヘン版では原典と異なる曲配列になっていますが、RJP版でもブリュッヘン版が付した曲番号を踏襲するということです。)

(一部改稿 2011.08.24.)


★解説★

 7つの楽章から成っています。「シャープ6つ」というたいへんな調で、ふつうのアマチュアにとっては非常に難しい曲です。ただ、これを「ヘ長調」の曲として演奏するのなら、一転して、むしろやさし目のソナタになります。調号を「フラット1つ」に、臨時記号は「シャープ→ナチュラル」「ナチュラル→フラット」「ダブルシャープ→シャープ」と読みかえればいいのです。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。シンプルなメロディーで、歌謡的な形にまとめられています。

 第2楽章はカンタービレ(歌って)と指定されたアルマンドで4分の4拍子です。さっそうとした軽やかな身のこなしがシックハルトらしい魅力になっています。

 第3楽章はコレンテ(クーラント)、4分の3拍子です。シックハルトが好んだ付点リズムを基調するコレンテで、堂々たる規模を持っています。

 第4楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子。メヌエットふうの曲調です。しっかりした構成でまとめられた佳品です。

 第5楽章はアダージョと指定されたサラバンドで、2分の3拍子。清潔な感じに好感の持てる曲です。音階的に進むところが多いので、第1楽章とともに、調に慣れるための手ごろな練習台になるかも知れません。

 第6楽章は8分の6拍子のジークです。これも手堅くまとめられた1品です。

 第7楽章はプレスト(速く)と指定された4分の4拍子の曲で、おそらくガヴォットでしょう。このように付点リズムを基調とする速いガヴォットもシックハルトが好んだ曲調のひとつです。


★試聴ファイル★

電子チェンバロ: 石田誠司  リコーダー: 長谷川圭子さん

※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(B−3)
第2楽章(C−3)
第3楽章(C−3)
第4楽章(C−3)
第5楽章(B−3)
第6楽章(C−3)
第7楽章(C−3)


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