リコーダーJP シックハルト作品
    


ソナタ 第14番 嬰ヘ短調
(「24のソナタ 作品30」より)

★この曲を収録したCDつき楽譜★
アルトリコーダー用: 2150 1500円+税
アルトリコーダー用: RG-150 900円+税

SR-079 リコーダー用 3800円+税



★解題★

 J.C.シックハルトの「24のソナタ 作品30」は、原題は「音楽のアルファベット 24のソナタ」で始まる長いもので、1735年ごろの出版だそうです。1722年に発表された大バッハの「平均率クラヴィーア曲集」と同様に、「すべての調によるソナタ」であることが狙いの一つだったようで、フルート、ヴァイオリン、リコーダーのどれで演奏してもよいことになっていました。(音域が違いますから、その場合は音符記号の読み替えにより、移調して演奏するようになっていました。)

  すべての調、というからには、シャープやフラットの記号が5つも6つもついたような調号になる曲も出てくるわけですが、難しい場合は、やさしい調で演奏することもできるようになっていました。たとえば、「嬰ハ長調」(シャープ7つの調)の曲の楽譜を、「ハ長調」の楽譜として読んでしまえば格段にやさしくなります。そういうことをしてもよいということになっていたのです。

 RJP版では、フランス・ブリュッヘンらが提案している調の選定(全音楽譜出版社刊「24のソナタ」による)と曲配列にもとづいて出版していきます。(ブリュッヘン版では原典と異なる曲配列になっていますが、RJP版でもブリュッヘン版が付した曲番号を踏襲するということです。)

(一部改稿 2011.08.24.)


★解説★

  原典ではト短調または嬰ト短調のソナタとなっていますが、ブリュッヘン版にしたがって嬰ヘ短調を割り当てました。嬰ト短調で演奏すると「高いファ#」が何度も出てきて具合が悪いですから、この措置はうなずけます。

 全体は7つの楽章から成り、前奏曲つきの組曲のような構成は、シックハルトが好んだ形です。

第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。やや細かい音符を中心として音楽を綴っていきます。よく工夫された丹念なつくりの楽章です。

第2楽章はカンタービレ(よく歌うように)、4分の4拍子です。テンポはあまり速くないものの、シックハルトらしい踊るような軽妙な味があります。アルマンドなのかも知れません。
 17小節の音型は、多くのかたはゆっくりとよく練習しないと失敗しやすいと思います。

第3楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子。メヌエットでしょう。目を引くような奇抜な要素はありませんが、確かな手ごたえのあるすぐれた出来ばえの楽章です。音階的な進行が多いので、比較的取り組みやすいでしょう。

第4楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。何だか少しうらぶれた(やさぐれた?)ような感じがありますが、それがまた独特の魅力です。

第5楽章はシックハルトが得意とした付点リズムの支配するコレンテで、4分の3拍子です。比較的短く引き締まったつくりで、たいへんよくできています。CDに収録した推奨テンポや演奏例のテンポは少し遅めで、本当はもう少し速いテンポのほうが合うと思います。

第6楽章は再びカンタービレ、4分の4拍子です。これもリズミカルな感じに魅力があって、もしかするとガボットなのかも知れません。かなり速いテンポが合うでしょう。

第7楽章アレグロと指定されたジークで、8分の6拍子、シックハルトが好んだ短い終曲です。音が生き生きとしていて、小粒ながら存在感のある楽章になっています。



★試聴ファイル★

通奏低音(電子楽器): 石田誠司  リコーダー: 石田誠司

※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(B−3)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−2)
第4楽章(B−2)
第5楽章(C−1)
第6楽章(B−3)
第7楽章(C−1)


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