リコーダーJP テレマン作品


装飾範例つきソナタ 第4番


★この曲を収録したCDつき楽譜★

RB-033 リコーダー用  900円+税
1033 リコーダー用  1500円+税




★解題★

 『装飾範例つきソナタ集』は、緩徐楽章について、作曲者自身が装飾のお手本を示して、アマチュアの学習の便に供しようというコンセプトのソナタ集です。第1番〜第6番が「ヴァイオリンまたは横吹きフルート用」(1728年)、第7番〜第12番が「横吹きフルートまたはヴァイオリン用」(1732年)として、いずれもハンブルグで出版されました。
 そういうわけで、残念ながらアルトリコーダー用の版は伝わっていません。しかし、使われている音域をみると、最高音がかなり低めに押さえられており、3度ほど高く移調してアルトリコーダーに転用することをきっと視野に入れていたろうと推測できます。いずれにせよ、いつもアマチュア愛好家の必要に応えようとしていたテレマンならではのアイデアが形になった、すばらしい作品集です。


★解説★

 4つの楽章から成っています。原調はニ長調で、RJPのアルトリコーダー版は3度上げてヘ長調になっています。

 第1楽章はアンダンテ(歩くように)、4分の4拍子です。装飾の行われていない元のままの楽譜でもかなり細かい音符が書き込まれています。堂々とした風格のある曲想で、大家らしい実にりっぱなできばえの楽章だと言ってよいでしょう。装飾例のほうでは、多彩な技法を披露して、はなやかな音楽を実現しています。

 第2楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子となっていますが、2分の2拍子のように感じるほうがいいでしょう。この楽章も力強いテーマで始まり、躍動的で胸のすくようなかっこいいモチーフが次々とあらわれる、これまた非常にテレマンらしい名品です。

 第3楽章はコン・テネレッツァ(愛情をこめて)、4分の4拍子です。ヘ短調で、暗い調性ですが、内容的には深刻にならず、むしろ少し軽く踊るようなおもむきがあります。

 第4楽章アレグロ(快活に)、8分の12拍子で、ロンド形式のジークです。大きなつくりのロンド主題部に挟まれる形で、二度、副主題部があらわれます。副主題部はどちらも短調で始まりますが、最初のほうはニ短調からすぐにハ長調に転じて、けっきょく長調を基調に進むのに対し、あとのほうはト短調に始まってニ短調に移り、ほぼ短調のままで通します。スラーが1拍ずつ(つまり八分音符3つをまとめるように)つけられていますが、これは独奏楽器としてヴァイオリンを念頭に置いた結果でしょうから、リコーダーで演奏する場合は、2+1にするのを基本にいろいろ工夫してみるとよいと思います。

※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第1楽章・テレマンによる装飾例(C1)
第2楽章(C2)
第3楽章(B2)
第4楽章(C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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