リコーダーJP テレマン作品


装飾範例つきソナタ 第5番


★この曲を収録したCDつき楽譜★

RB-034 リコーダー用  900円+税
1034 リコーダー用  1500円+税





★解題★

 『装飾範例つきソナタ集』は、緩徐楽章について、作曲者自身が装飾のお手本を示して、アマチュアの学習の便に供しようというコンセプトのソナタ集です。第1番〜第6番が「ヴァイオリンまたは横吹きフルート用」(1728年)、第7番〜第12番が「横吹きフルートまたはヴァイオリン用」(1732年)として、いずれもハンブルグで出版されました。
 そういうわけで、残念ながらアルトリコーダー用の版は伝わっていません。しかし、使われている音域をみると、最高音がかなり低めに押さえられており、3度ほど高く移調してアルトリコーダーに転用することをきっと視野に入れていたろうと推測できます。いずれにせよ、いつもアマチュア愛好家の必要に応えようとしていたテレマンならではのアイデアが形になった、すばらしい作品集です。


★解説★

 4つの楽章から成っています。原調はイ短調で、RJPのアルトリコーダー版は4度上げてニ短調になっています。

 第1楽章は ラルゴ(広々と)、8分の6拍子です。短調の曲ですが、前半は長調の響きがきかれる箇所が多いのが、やや独特かも知れません。しかし後半になると暗い短調の辛そうな響きが強く支配するようになります。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。多彩なモチーフを次々に繰り出し、目先を変えながら音楽が進んでいきます。ひと区切りした後、長調に転じて第二部が始まりますが、すぐにまた短調への傾きを強め、ダ・カーポの少し前あたりでは、1小節のあいだ通奏低音が休んでいるなかでドッペルドミナントの分散和音を奏する珍しい趣向があり、強い印象を残します。

 第3楽章はオンデッジャンド(揺れるように)、4分の3拍子。テレマンがときどき書いた、ゆりかごがゆっくりと揺れるように感じながら奏する音楽です。全体はロンド形式のようになっていて、主要主題のあいだに、2つの副主題部が挟まれます。

 第4楽章は再びアレグロ、4分の2拍子です。主要主題が示されたあと、副主題を挟んだり主要主題を長調で奏したりまた短調に戻したり。やがて気分を変えて長調の中間部になったかなと思うと、それも主要主題の一部を用いながらしめくくり、また元の短調で主要主題を復帰させてまとめています。流麗で、実に手馴れた音楽作りです。

※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第1楽章・テレマンによる装飾例(C1)
第2楽章(C2)
第3楽章(B3)
第4楽章(C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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