リコーダーJP テレマン作品


装飾範例つきソナタ 第6番


★この曲を収録したCDつき楽譜★

RB-035 リコーダー用  900円+税
1035 リコーダー用  1500円+税




★解題★

 『装飾範例つきソナタ集』は、緩徐楽章について、作曲者自身が装飾のお手本を示して、アマチュアの学習の便に供しようというコンセプトのソナタ集です。第1番〜第6番が「ヴァイオリンまたは横吹きフルート用」(1728年)、第7番〜第12番が「横吹きフルートまたはヴァイオリン用」(1732年)として、いずれもハンブルグで出版されました。
 そういうわけで、残念ながらアルトリコーダー用の版は伝わっていません。しかし、使われている音域をみると、最高音がかなり低めに押さえられており、3度ほど高く移調してアルトリコーダーに転用することをきっと視野に入れていたろうと推測できます。いずれにせよ、いつもアマチュア愛好家の必要に応えようとしていたテレマンならではのアイデアが形になった、すばらしい作品集です。


★解説★

 4つの楽章から成っています。原調はト長調で、RJPのアルトリコーダー版は3度上げて変ロ長調になっています。

 第1楽章はカンタービレ(よく歌うように)、4分の4拍子です。「装飾範例」の示された楽章ですが、格別の装飾を行わず最低限のトリルを補う程度で演奏しても、かなり手ごたえのある内容です。逆に言えば、「こんなにも装飾を行うものなのか」と驚かされる実例だとも言えましょう。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、8分の6拍子です。冗舌とも呼び得るほどなめらかな語り口の音楽で、次から次へと音楽がよどみなくスピーディーに展開していくさまは、実にみごとです。同音の(1音置きの)連打による2声部分(33〜35小節ほか)などはなやかな効果の上がる部分もたっぷり含み、まさに「ゴキゲン」な1曲。

 第3楽章はメスト(悲しげに)、4分の4拍子。とぼとぼと歩くような感じの音楽で、悲しみを帯びながらも、それなりにリズミカルに進んでいきます。雑だとか適当だとか言うのではなく、流麗な語り口に対して賛嘆して言うのですが、「きっとすごく短時間で書いたに違いない」と、私などは思います。

 第4楽章スピリトゥオーゾ(元気に)、4分の3拍子です。山もあれば谷もあり、全体として明朗ななかにも時折ほの暗い気分漂わせるなど、もちろん、けっして一本調子ではありません。しかし、これも本当にすらすらと流れるように進む音楽だったという印象が、強く残ります。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第1楽章・テレマンによる装飾例(C2)
第2楽章(C2)
第3楽章(B3)
第4楽章(C2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 庭野宏樹さん  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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