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テレマン カノンによるソナタ 第3番

★この曲を収録したCDつき楽譜★

RL005 リコーダー用 900円+税



■カノンによるソナタ■
 テレマンの「カノンによるソナタ」は、彼の後半生にあたる「ハンブルグ時代」の作品。6曲から成っている無伴奏のデュエット集で、1737年、パリで作品演奏会を催して大成功をおさめた50台なかばのテレマンが、すかさず翌年にパリで出版したのがこの曲集でした。

 楽器としてはヴァイオリンまたはフラウト・トラヴェルソが指定されていますが、当時、トラヴェルソ用の曲を3度ぐらい高く移調してリコーダーで演奏するのはごく普通のことで、「そうしたらいいよ」というのは当時の出版譜にも書かれているそうです。ですから、テレマンとすればリコーダーで演奏されることは当然想定して書いていたとみていいでしょう。

 それにしても、ソナタ全曲を完全なカノン(1小節など決まった拍数だけ遅れてずれて他のパートが入ってくる楽曲)で構成するアイディアといい、また、できあがった曲のおもしろさといい、いやはや、「さすがはテレマン」と言うしかありません。

 曲はパリで出版されているだけに、垢抜けた優美さ、気の利いたはなやかさをもち、すみずみまで魅力にあふれています。繊細な歌いかた、おどけたようなリズム感、重々しい表情、きっぱりした表情など、音楽的にも多種多様な表現がつぎつぎと繰り出され、演奏する上で工夫しがいのある曲になっているのも特長でしょう。そのうえ、もちろん第1リコーダーを演奏したときの「追いかけられる楽しさ」、第2リコーダーを演奏したときの「追いかける楽しさ」という、カノンならではの面白さもたっぷり味わえます。音楽ファンのために、こんな楽しい作品を残してくれたテレマンは、やはり「家庭音楽の大家」の名にふさわしいですね。


■第3番 各楽章について■

■第1楽章
 ヴィヴァーチェ(生きいきと)と指定された4分の4拍子の曲です。ニ短調ですが、深刻さや強い悲しみはなく、むしろ軽くおどけたような感じ、楽しい感じさえしてくる不思議な音楽です。演奏するさいには、弱起になっているのが少し感じにくいかも知れません。


■第2楽章
 8分の12拍子。ソアーヴェというめずらしい発想記号で、これは「静かに」とか「柔らかに」「愛らしく」といった意味だそうです。途中、鳥の鳴き声のようなトリル音型が印象的。

■第3楽章
 アレグロ・アッサイ(きわめて快活に)と指定された8分の3拍子の曲で、後年ベートーヴェンなどが愛した「スケルツォ」のような速い3拍子です。これも第1楽章の雰囲気を引き継いだ軽妙快活な味の曲で、深刻さは微塵もありません。途中は長調に明るみ、伸びやかに歌います。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章
第2楽章
第3楽章
※リコーダー演奏: 早川廣志

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