リコーダーJP R. ヴァレンタイン作品


ソナタ 変ロ長調 作品5−5


★この曲を収録したCDつき楽譜★
2151 アルトリコーダー用 1500円+税
RG-151 アルトリコーダー用 900円+税
SR-073 アルトリコーダー用 3800円+税



★解題★

 「英国人ヴァレンタイン作 独奏フラウト(アルトリコーダー)と通奏低音のためのソナタ 作品5 第1部」(SONATA A FLAUTO SOLO COL BASSO /Roberto Valentine Inglese opera quinta parte prima) は、6曲から成り、1715年ごろにローマで出版されました。続いて1716年ごろにアムステルダムで、1718年ごろにロンドンでも出版されましたが、これらの版はさらに6曲を加えた12曲入りになっていました。(ということは、ローマ版にも本来「第2部」があったのかも知れません。)

 さすがに「音楽の本場・イタリア」でリコーダー奏者として活躍したというだけあって、華麗にして才気あふれる作風です。


★解説★

 4つの楽章から成り、緩・急・緩・急・の構成です。比較的小粒ながら、内容はゆたかで、親しみやすい旋律がちりばめられた佳品だと言えるでしょう。

 第1楽章は アダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。ヴァレンタイン(Walsh版)の作品5はほぼすべての緩徐楽章で最初からはなやかな装飾奏法をほどこした記譜になっており、この楽章も例外ではありません。音楽のつくりはシンプルで、最初に変ロ長調でテーマを示し、次はへ長調に転じて少しだけ変化させた形で出します。それからまた主調に戻って第二のモチーフを奏したあと収束に向かい、最後はさらに少しテンポをゆるめて終わるようになっています。


 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子。明朗で調子のよい快速楽章です。「ミ♭」をめぐる速い動きをきれいに演奏するのを失敗しやすい箇所がありますので、気をつけてください。後半少しだけ短調の箇所があって香辛料になっていますが、全体としては歯切れのよい明るさが魅力です。


 第3楽章は再びアダージョで、8分の12拍子のシチリアーナです。シチリアーナ(シチリアーノとも)はゆったりとしたテンポの舞曲で、バロック時代の作品ではさかんに用いられました。この楽章は歌謡性が豊かで気分の変化にも富む、すぐれた出来栄えです。


 第4楽章は再びアレグロで、今度は4分の2拍子。民謡ふうの簡素なモチーフを使って軽快に進む、バロックの作品としてはかなり珍しい雰囲気を持った楽章です。ここでも後半に一瞬だけあらわれる短調の部分が全体を引き締める役割をしています。
 

※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−3)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−2)
第4楽章(B−3)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司  チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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