リコーダーJP
    

作曲家紹介コーナー  山岸恵子さん 

〜ポップでおしゃれなセンスが魅力〜

●プロフィール●

 大阪府在住。小学生のときからリコーダーが大好きで、転校のたびにまずリコーダーを吹いてみせて友達を作ったという筋金入りのリコーダーファン。リコーダーJPに作品提供してくださっている作曲家の中でも屈指の若い作曲家。「家事のワルツのシリーズ」を継続中。
 ※ご事情で「藤岡」から「山岸」に姓が変わられました。

登録作品リスト
曲  名 種  別 段  階
 ●お洗濯のワルツ   アルト二重奏  第5段階・第8段階
 ●お鍋のワルツ  アルト二重奏  第6段階・第8段階
 ●そよ風のメロディー アルト独奏 第1段階
 ●手品師 NEW!  アルト二重奏  第7段階・第7段階


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○○山岸恵子先生 直撃いんたびゅー○○

●本願寺でハトと遊んだ幼女時代

RJP:きょうはどうぞよろしくお願いいたします。

山岸:よろしくお願いします。

RJP:山岸さんは大阪の生まれなんですってね。

山岸:はい。でも、生まれたときだけで、すぐに京都に移ったんです。京都で育ちました。父の転勤のたびに引っ越しで、大阪にも来ましたけど、京都がいちばん好きですね。

RJP:いらしたのは京都市内ですか?

山岸:ええ、東本願寺のすぐ裏だったんです。

RJP:大きなお寺ですよねぇ。

山岸:ええ、それで、姉といっしょに、母に連れられて、いつも一日じゅう本願寺で遊んでいたんです。

RJP:一日じゅうですか。何してるんですか?

山岸:ハトと遊んでるんです。母親にいつも豆を一袋ずつ買ってもらって、姉はハトがこわいからすぐに全部あげちゃうんですけど、私はケチだから(笑)ひとつずつあげてたんですね。そしたらハトが肩の上とか頭の上とかに乗ってきたりして、それでも私はぜんぜんこわがらずに、泣きもしなかったらしいんです。

RJP:へぇー。小さいときでしょう?

山岸:2つとか3つとかのときです。

RJP:すごいなー(笑)


●音楽との出会い

RJP:で、間もなくピアノとか始められたんでしょう?

山岸:そうですね。3つぐらいのとき、姉が音楽教室に行ってたので、それについて行ってたら、邪魔だからこの子も習わせてくださいということになって(笑)、それで始めたんですけど、4つのときから個人の先生にかわりました。

RJP:ずいぶん早いんですねー。5つぐらいからしか受けない先生もいるでしょう。

山岸:ええ、でも、私がいま教えてるところ(注・山岸さんはある音楽教室の講師もしていらっしゃいます)では、2つの子とかもいますよ。こんど私が教える子は1歳4か月です(笑)

RJP:一歳4か月!

山岸:はい、まだちゃんと歩けなかったりしますし、話もぜんぜん通じないんです(笑)。もちろんお母さんといっしょに入ってもらって、集団で、いろんな遊びとかいっしょにやるんですけどね。そうするうちに、だんだん、メロディーとかリズムとかに反応するようになってきて・・・みたいな。

RJP:なるほど・・・そういうのやるんですねー。それで、山岸さんは、ピアノを始めて、それ以後、いちどもブランクとかなく、続けていらしたんですか。

山岸:そうですね。それから、高校生のときから、特別にご紹介いただいて、作曲も習ったりするようになったんです。


●アレンジ・即興演奏

RJP:今までのお仕事というと、アレンジが多かったと伺ってますが。

山岸:はい、そうなんです。勤めている音楽教室で、発表会用の曲のために、そのときの編成のためにアレンジしたりする仕事ですね。

RJP:それは電子オルガンとか・・

山岸:ピアノもありますし、電子オルガンも使いますし、リコーダーもあります。その時の編成に合わせて編曲します。

RJP:なるほど。そういうのをたくさんやっていらっしゃったので、山岸さんの曲はポップな魅力があるんですねぇ。

山岸:ふだんのレッスンでも、子供たちが遊んでるのに合わせて、「ぞうさん」ならぞうさんを弾いたりしてて、それを途中からちょっと感じを変えたりすると、子供たちが喜びますね。「あれ、変わったよー」とか言ってくれたりとか。それに、ドレミだけで子供にメロディー作らせて、それに伴奏つけて弾いて遊んだり・・・。石田先生の曲みたいなすてきなメロディーはできませんけど、でも、おしゃれな伴奏つけたりすると、すごい楽しいですね。

RJP:すごいなー。高度なことやってらっしゃるんですねぇ。


●犬と散歩しながら作曲

RJP:いろいろ楽しい曲を書いていただいたんですが、作曲はどんなふうにされるんですか。

山岸:私、犬と散歩したりしてるときに、わーっと曲が浮かんだりするんです。

RJP:なるほど。

山岸:で、すぐに忘れちゃったりして(笑) もったいないので、前に石田先生にアドバイスいただいて、五線紙を持って歩くようになったんですけど・・・駄目なんです(笑)

RJP:というと。

山岸:書いてしまうと、なんか違う感じがして。書いちゃうと安心してしまって、ふくらんで行かないというか・・・

RJP:ははぁ。

山岸:それで、すぐにMDに録音できるように、歌って録音していこうと思っています。

RJP:せっかく浮かんだすてきな音楽を逃さないようにお願いしますね(笑) 筆はすごく早いみたいですね。

山岸:浮かんだら、ばばって一気に書いてしまうんです。

RJP:すごい才能なんじゃないですか。

山岸:駄目です、才能ないです(笑)


●家事のワルツシリーズ

RJP:「家事のワルツのシリーズ」というのは、これからも続けていただけるんですか。

山岸:ええ・・・お掃除のワルツっていうのを考えてるんですけど、「お掃除、お掃除、お掃除」って考えてると、「あーどっからキレイにしよう、あっちもこっちも、あー大変」とかって、なかなか浮かばないんですよ(笑)

RJP:さてはお部屋を散らかしてますね?(笑) 曲先でいいんじゃないんですか。題は後でも・・・(笑)

山岸:あぁ、そうですよねー。これからもがんばります。友達にも「やっと芽が出てきたね」とかって言われてるんです(笑)

RJP:私も個人的に山岸さんの曲のファンなので、これからも期待しています。今日はどうもありがとうございました


 ※ このインタビューは、「藤岡さん」とお呼びしていたときのものでしたが、記事中「藤岡」とあったところをすべて現在の姓である「山岸」に置き換えて掲載しなおしましたことをお断り申し上げます。(2004年1月3日)

〜山岸恵子さんについて〜

 作曲はすぐれた先生に個人的に師事して勉強してこられた、まだ本当に若い作曲家で、じつに謙虚でういういしい人である。作風は、人懐こいメロディー、ポップな風情とおしゃれで現代的なセンスがすばらしく、どの曲も一度聴いたら忘れられない魅力にあふれている。プロフィールにあるように、リコーダーも子供のころから大好きだったとのことで、その腕前もなかなかのものだ。いずれ、リコーダーJPでは、CDに収録する演奏例のための演奏も担当していただくことを検討中である。まだまだ作曲家としてはどんどん大きくなって行かれるだろう。これからが本当に楽しみな若手である。
リコーダーJPディレクター 石田誠司




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