-----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         002号 2002.07.31. ----------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★  記録的な猛暑が続いております。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。  おかげをもちまして、リコーダーJPメールマガジンは、順調にお申 し込みをいただいており、ここに第2号をお届けするこ運びとなりまし た。ご購読ありがとうございます!  前号でお知らせしました「グリーンスリーブズ」のモニターについて もサイトで募集を始めました。すでに何名様かご応募もいただいており ますが、まだ募集中です。皆さまのご応募をお待ちしております。 ■目次■ 1 <ごあいさつ> 2 前号発行以後7月30日までの新着記事 3 7月31日の新着記事 4 クラシック曲の新シリーズについて 5 随想 リコーダー奏者・早川廣志さんのこと 6 アレンジ曲シリーズ構想について 7 リコーダーJP 裏話 8 ひとりごと ……………………………………………………………………………… ★前号発行以後7月30日までの新着記事★ ……………………………………………………………………………… ●VIVA! リコーダー「9 ブレス」 http://www.recorder.jp/rcolumn09.htm  初級者のかたのために、ブレスに関するもっとも基本的なことがらを  まとめました。 ●音楽雑記帳「6 音楽はライブに限る?」  http://www.recorder.jp/mcolumn06.htm  生演奏だけが音楽ではありません。録音された音楽がなければ、どん  なに不便で貧しい音楽環境になることでしょう。しかしリコーダーの  場合だけは・・・   ●「はじめてのかたのアルトリコーダー講座 10」  http://www.recorder.jp/lesson10.htm  ミ・ファのクロスフィンガリングの練習を中心に、ちょっとトリルに  も挑戦。好評のシリーズが、いったん完結となります。 ●「リコーダー奏者紹介 早川廣志さん」  http://www.recorder.jp/playerh01.htm  横笛(フラウト・トラヴェルソ)とリコーダーを演奏される、宮崎在  住・関西圏でもよく活躍されているプロ奏者の登場です。 ●モニター募集コーナー「グランド上のグリーンスリーブズ」モニター  募集! http://www.recorder.jp/monitor01.htm  応募フォームができました。 http://www.recorder.jp/admsendmail_monitor01.html  ……………………………………………………………………………… ★7月31日の新着記事★ ……………………………………………………………………………… ●クラシック曲の新シリーズ登場!  ご要望の多かった、ソナタについて「全部の楽章の伴奏を1枚のCDに  おさめた形の製品」をご用意しました!  名づけて「クラシック ベストセレクションズ」です。  http://www.recorder.jp/cbest.htm ……………………………………………………………………………… ★クラシック曲の新シリーズについて★ ………………………………………………………………………………  新たに登場する「クラシック ベストセレクションズ」  多数の皆様からのご要望を実現するために、検討に検討を重ねて、新 シリーズを企画しました! ・バロックソナタについて、全楽章の伴奏を1枚のCDに収録、お手ごろ  価格で登場! ・各楽章のテンポはリコーダーJPがお勧めするベストチョイス ・各楽章のテンポを変更したCDが必要な場合もわずかな追加料金でOK! ・楽譜はご希望のかたに全楽章を1冊に収録したスコア・パート譜のセ  ットをご提供します! http://www.recorder.jp/cbest.htm ……………………………………………………………………………… ★随想 リコーダー奏者・早川廣志さんのこと★ 石田誠司 ………………………………………………………………………………  早川廣志さんとは、2000年の11月に初めてお会いしました。友人の紹 介で連絡が取れて、大阪府吹田市にあった早川さんのお宅を私が尋ねた のです。当時私はリコーダー曲集「リコーダーソロイスト」の制作に着 手したところでした。  ※リコーダーソロイスト http://www.comeon.jp/shop/rs/  「リコーダーのためのチェンバロ伴奏がCDで鳴らせて、伴奏つきで初 歩から練習できて、最後はバロックソナタが演奏できる曲集」というの を、何としても私は作りたかったのです。「リコーダーを、チェンバロ 伴奏で練習していけるCDつき曲集」として、たぶん世界でも初めてのも のでした。そして、チェンバロ伴奏による独奏がリコーダーの本当の姿、 最高の晴れ姿であるとすれば、これは、「リコーダーを、その真の姿に 触れながら練習していける唯一の曲集」になるはずでした。  そういう私の思い、そして、これを一般の人にも、また中学生や高校 生たちにも広く使ってみてもらえるように協力してほしい、と、私は早 川さんのお宅にお邪魔して、熱っぽくお話ししました。  その間、早川さんは、ときどきおだやかに相槌を打ちながら、にこや かに聞いてくださっていました。言葉は少ないながら、しずかに共感し てくださっているのを私は感じました。  そこで、ものは試しと、私が持参した機材を使って、ド・レ・ミの3 つの音だけで演奏する「エレジー」や、11種の音だけを用いる「シチ リアーノ」などの自作曲の伴奏を鳴らし、早川さんに吹いてみていただ きました。  ※エレジー http://www.recoder.jp/i0106.htm  ※シチリアーノ http://www.recorder.jp/i0112.htm  早川さんの演奏は、リコーダーの音程が息の強さに応じて変化するこ とを、むしろ積極的にとらえて表現される流儀のもので、当時の私にと ってはたいへん耳新しいものでした。早川さんは「エレジー」を演奏し てくださったときは、「なるほど(ドレミだけでも)感じが出るもんで すねぇ」との感想をくださり、また「シチリアーノ」を演奏してくださ ったときは、「おぉ、これはきれいな曲だ・・・」と、私に言うともな くつぶやいていました。たいへん嬉しく思ったのを覚えています。  その後、デモンストレーション用CDをつくるために、ヘンデルのソナ タをはじめとする数曲を貸しスタジオで演奏していただきました。これ はもちろん仕事としてお願いしたのですが、ほかにも、制作途上の「リ コーダーソロイスト」の原稿にお目通しくださって、説明文に対する貴 重なアドバイスをいただくなど、仕事の枠を超えたご協力もいただきま した。  そうこうするうち、早川さんは宮崎に居を移され、以前ほど簡単には お会いできなくなってしまいました。私はそれをたいへん残念に思って いたのですが、2002年4月に早川さんが大阪で開催された「風の音 木 の響」コンサートを聴かせていただいて、早川さんが、実はリコーダー 以上にフラウト・トラヴェルソの名人であるのを初めて知り、愉快な驚 きに打たれました。  早川さんは、私がいちばん好きな、「リコーダーも演奏する音楽家」 というタイプの音楽家の一人だったのです。  今回、その早川さんにご無理をお願いして、テレマンのソナタ、ハ長 調とニ短調の2曲の「演奏例」をお願いしました。この演奏のCD化など の予定はありませんが、サイトで早川さんのさっそうとした演奏をお聴 きいただくことができます。まだ今までのところ、プロ奏者の皆さんか らは積極的なご支援をあまりいただけていないリコーダーJPですが、早 川廣志さんは、そういう中で貴重な存在なのです。 ※テレマン ハ長調ソナタ http://www.recorder.jp/ct101.htm  ※テレマン ニ短調ソナタ http://www.recorder.jp/ct102.htm ……………………………………………………………………………… ★アレンジ曲シリーズ 構想について★ ………………………………………………………………………………  バロックであると現代作品であるとを問わず、リコーダーのためのオ リジナル曲に強くこだわってきたリコーダーJPですが、皆様からいただ くご要望の中には、やはり「耳慣れた曲、よく知られた曲をつくってほ しい」という声も、小さくないものがあります。  そこでリコーダーJPでは、順次、市販のアレンジ譜を利用した形で、 それに合わせて利用できる伴奏CDのみの商品、「アレンジ曲伴奏シリー ズ」の刊行について検討しております。  あくまでも伴奏の楽器はチェンバロにこだわりたいと思っていますが、 曲目については「著作権の問題が生じないもの」(つまりはクラシック 曲や民謡など)を優先に、幅広く考えて見たいと思っています。  そこで、当面、全音楽譜出版社「多田シリーズ」などをテキストとし て、試作を始めてみたい考えです。何か、「試作するならコレからやっ てみて!」といったご希望でもございましたら、リコーダーJPまでお寄 せください。 ……………………………………………………………………………… ★リコーダーJP 裏話★  (2)リコーダーJPのパソコン ………………………………………………………………………………  事務室でリコーダーJPディレクターの石田が用いているパソコンは、 PCショップ「TwoTop」製(FrreeWayブランド)のタワー型Windowsマシン です。ちょっと古くなりましたが、PentiumIIIを搭載し、メモリは767MB で、主として伴奏の演奏制作とサイトの管理に使われています。  このほか、メール類の送受信と出先での仕事に用いるIBM製のノートPC があるのですが、これは残念ながら故障のため、現在修理中です。そこ で、今は応急的に、メール送受信もこのタワーマシンが引き受けていま す。  つぎに、事務方が用いる、サイリクスMIIというCPUを搭載したかわい い小型デスクトップマシンがあります。メモリは192MB。これは、三菱 製液晶ディスプレイと組み合わされて事務机に置かれています。主とし て在庫管理やCDラベルのデザイン・制作、楽譜データ制作、文書類の制 作、経理処理などに用いられています。  最後に、サウンド専用のスタジオ用マシンがあります。これもタワー 型のショップブランドマシンですが、パワフルなPentium4を積み、1GBを かなり越える十分なメモリを搭載した、リコーダーJPではもっともハイ パワーなマシンです。録音された伴奏類や演奏のWAVEファイルを録音用 機材からこのPCにとり込んで、編集作業やマスターディスクの製作など を行います。主として録音エンジニアだけが使っているマシンです。  これがリコーダーJPの事務所・スタジオにあるPCのすべてです。最新 型のマシンが必要な場所には十分なスペックのマシンを用意し、他方、 そこまでの性能は必要ないところには旧型のPCで我慢して、適材適所の 配置で、仕事を進めているのです。 ……………………………………………………………………………… ★ひとりごと★ ………………………………………………………………………………  「アレンジもの」か・・・。「リコーダーソロイスト」を構想したと きから、ずっと浮かんでは消え、浮かんでは消えてつづけてきた、懸案 中の懸案だ。  リコーダーの置かれた現状を見るにつけ、「リコーダーの本当の姿が あまりにも知られていない」というのが、リコーダーという楽器のいち ばん残念なところだ、と思いつづけてきた。だから、自分たちのリコー ダー提案では、「リコーダー本来の姿」がわかってもらいやすいように、 「チェンバロ伴奏のオリジナル曲」に、徹底的にこだわってきたのだ。  だが、すこし頭が固すぎたのかも知れない、と、最近になって、ちょ っと思うようになってきた。当初決めた基本路線はしっかり守りながら、 リコーダーを愛する皆さんの必要に応えるための「耳慣れた曲のアレン ジもの」も、リコーダーの世界を豊かにするレパートリーとなることを 祈りながら、少しずつでも用意していってみようと思う。 -----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         002号 2002.07.31. ----------------------------------------------------------------- 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも  間違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停  止される場合は、お手数ですが、上記 info@recorder.jp まで「メ  ールマガジン不要」などの題でメールでお知らせください。