3つのジムノペディー
★奇才サティーの代表作★
この曲を収録した製品
RA-002
★近代フランスの作曲家、エリック・サティーのピアノ曲です。3曲から成っています。
★ゆったりとしたテンポで静かに歌われる不思議な音楽で、心休まる感じにより人気があります。これがまた意外と「チェンバロ伴奏のリコーダー」に合うのです。
(試聴)
第1番 第2番 第3番
★解説★
エリック・サティーは1866年に生まれ1925年に没したフランスの作曲家です。彼の音楽は、どれも、せかせかした感じも深刻さも刺激的なところもなく、深い思想を感じさせることもありません。音楽は軽妙に、そして落ち着いた感じで流れます。それでいて作品は不思議な魅力を持っていて、手近にあればときどきちょっと聴いてみたくなる・・・といったところがあります。
これはまた、サティーがめざしたところでもあったようで、彼は、家具や調度品のように生活の中に溶け込み、押しつけがましくなく人をここちよくさせる音楽をめざしていたのだそうです。
「ジムノペディー」は、直訳すると「裸の子供ら」という意味だと聞いたことがあります。とにかく謎のような題名をつけるのが好きだった人で、「梨の形をした小品」だとか「彼の鼻眼鏡」など、奇妙な題名の曲がいろいろあります。皮肉屋で、独特な言葉使いをした命名が多いのです。
こうしたひねくれた言い方は、曲の発想記号にまで及びます。ジムノペディー1番は「ゆっくりと苦しみをもって」とあるのです! 「こんなに心が落ち着き癒される曲はない」と思って好きな人が多いのに、何ということでしょう。以下、2番は「ゆっくりと、悲しげに」、3番は「ゆっくりと厳粛に」となっています。