愛の挨拶
★妻となる人に捧げた愛の歌★
この曲が収録された製品
RA-005 ロマン派名曲集 (1)
★まごころあふれる親密な感じが万人に愛されてきた佳品です。
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★曲目解題★
エドワード・エルガーは、1857年に生まれ、1934年に 76歳で亡くなったイギリスの作曲家です。彼が壮年期に作曲した行進曲「威風堂々」は、第二のイギリス国家とまで言われて親しまれているほか、オラトリオ「ゲロンティアスの夢」や、晩年のチェロ協奏曲、3曲の交響曲などは、とくに高く評価される作品です。
「愛のあいさつ」は、彼が31歳のとき、婚約者に贈るために書いた作品で、もとはピアノ独奏曲。さらに作曲者が自分でピアノ連弾曲にも編曲しました。エルガーが生涯熱烈に愛し続けた妻にささげた作品だけに、親しみ深く美しいメロディーは本当に魅力的で、世界中で愛好されています。
しかしピアノ独奏曲としてよりは、むしろチェロ、ヴァイオリン、フルート、ギターなど、さまざまな独奏楽器奏者が主としてピアノ伴奏で演奏してきました。ことにヴァイオリンではよく弾かれるようです。連弾用の編曲では第1ピアノがもっぱらメロディーを担当するため、この編曲をベースにしてつくられた、いろいろな編曲が出まわっています。どなたもきっとどこかで耳にされたことがあるでしょう。
リコーダーJP版は、原調ホ長調からリコーダーで演奏しやすいヘ長調に移調するとともに、チェンバロで響きよく弾きやすく伴奏できるように、音を整理した編曲にしています。ずいぶん強引なアゴーギク(テンポの変化)を盛り込んだ思い入れたっぷりな演奏がよく行われますが、リコーダーJPの伴奏は、「合わせやすさ」を重視する意味もあって、かなり押さえた控えめな表現になっています。