ドボルザーク「ユーモレスク」
★親しみやすい軽やかな名曲★
この曲が収録された製品
RA-006 ロマン派名曲集 (2)
★ピアノ伴奏で、バイオリンやフルートで親しまれてきた名曲です。
★チェンバロ伴奏のリコーダーでは、軽快な味が出ます。
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★曲目解題★
アントン・ドボルザークは、1841年に生まれ1904年に没した、チェコの作曲家です。交響曲第9番「新世界より」はとくに有名で、その第二楽章は「家路」(遠き山に日は落ちて・・・)という歌としても親しまれています。
19世紀のヨーロッパでは、国民国家勃興の社会状況を背景に、各国の作曲家たちが、意識的に自民族の民謡や舞曲などを作品に取り入れました。ドボルザークはそうした作曲家たちの中でも、ひときわすぐれた作品を残した天才でした。
ドボルザークは、自然な感じの美しいメロディーを次々に発明し、惜しげもなく作品中にちりばめました。この「ユーモレスク」は「8つのユーモレスク」というピアノ曲集の中の1曲(第7曲)で、クライスラーというバイオリニストがバイオリンとピアノのための曲として編曲し、たいへん親しまれるようになりました。おどるように軽やかなメロディーで始まり、途中はせつなく訴えるような部分をはさみ、また最初の感じがもどって終わります。小品ですが、ドボルザークらしい音楽性にあふれる佳品です。