日本の名歌(7)
|
品番RA016
// |
/収録曲(曲名をクリックするとMP3ファイルで試聴できます) |
(1)春が来た |
岡野貞一作詞・高野辰之作曲による文部省唱歌です。このコンビの手になる唱歌の名作は数多いのですが、中でもこの曲は、平易な歌詞とメロディーで春のよろこびをあふれさせる秀作のひとつだといえるでしょう。
「山にも里にも野にも」というのは「あらゆる場所に」というほどの意味だと思いますが、景観が「山と里と野」から成っていた日本の原風景が、ありありと思い浮かぶ思いがします。 |
(2)夏は来ぬ |
佐々木信綱の作詞、小山作之助の作曲による唱歌で、1901年の作です。万葉集はじめ古典に通暁していた佐々木は、和漢の古典の季節感をふまえた格調高い歌詞で、みごとに伝統的な季節感を表現しました。小山作之助のメロディーもまた気品のあるすばらしいものだと思います。 |
(3)虫のこえ |
1910年『尋常小学読本唱歌』に収録された文部省唱歌です。秋の虫たちの鳴声を表現する擬声語を歌詞の中にふんだんに取り入れた歌詞には楽しさがあふれ、曲も歌詞を生かしたすぐれたできばえです。
静かな夜に鳴く虫たちの声は、紅葉や稲穂などとならんで、秋を代表する自然の風物です。そのことをこの歌は、さりげなく日本の子供たちに教えつづけてきたのではないでしょうか。 |
(4)雪 |
1911年に『尋常小学校唱歌(二)』に収録された唱歌です。「こんこ」というのは、わらべ歌からとられた言葉で、「来い、来い」の意味だろうとのことです。
雪が降る日の楽しさを、様変わりする周囲の風景や犬猫たちのふるまいを通じて活写したみごとな歌詞と、調子のよいメロディーで愛されてきました。近ごろは灯油を販売しに来る車からも聞こえてくることがありますね。 |
(5)冬の夜 |
1912年に『尋常小学唱歌(三)』に収録された文部省唱歌です。雪国で冬を過ごす農家の家族たちのすがたがしっとりと描かれています。また「囲炉裏火はとろとろ、外は吹雪」というリフレインは、歌詞の上でも、また音楽的にも、じつに鮮やかな効果を上げています。 |
★定価…900円(税別)
★冊子…A5サイズ 24ページ
・リコーダーパート譜
・伴奏譜(スコア)
・曲目解説
★CD…1枚
・各曲につき、テンポの異なる3種類のチェンバロ伴奏
・リコーダー演奏例
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)
|