日本の名歌 (9)
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品番 RA-021
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/収録曲(曲名をクリックするとMP3ファイルで試聴できます) |
(1)とんび |
1919年(大正8年)に発表されました。作者たちは文部省唱歌の堅苦しさを脱した歌を子供たちに提供したいという意識を持っていたといわれています。その通り、たいへんのびやかな感じの気品ある作品に仕上がっています。また、作詞者・葛原しげるの代表作には「夕日」「村祭」などがありますが、本作を併せて思い起こすと、擬声語・擬態語の斬新・大胆な使用が大きな魅力になっているのが特徴とは言えないでしょうか。 |
(2)かかし |
1911年(明治44年)に文部省により尋常小学校2年の教科書に収録されました。かかしの様子をユーモラスに描いた内容ですが、しかし、よく考えると「歩けないのか」「耳がないのか」といった揶揄はあまり感心しませんね。これも時代というものでしょうか。 |
(3)村祭 |
1912年(明治45年=大正元年)に尋常小学校3年の教科書に採用されました。近年になって葛原しげる作詞・南能衛作曲によるものだと判明したとのことですが、公式には依然、作者不明の文部省唱歌です。リズミカルな楽しいメロディーとゆかいな擬声語が魅力で長く愛されてきました。 |
(4)港 |
「村祭」と同じく、1912年に3年生の教科書に載りました。夜の港の活気ある情景を描いた内容です。音楽的にはキチンと4小節から成る4つのフレーズで成り立つシンプルな形ですが、メロディーに繰り返し個所が全くないのが文部省唱歌に時折みられる特徴で、この曲もそうです。 |
(5)村の鍛冶屋 |
1912年に小学4年の教科書に登場しました。当時、くわなどの農具を打つ鍛冶屋さんたちは農村になくてはならない存在でした。また、この曲の主人公は刀鍛冶とちがって武器を作らない平和産業である自分の仕事に誇りを持っていて、すがすがしい魅力があります。しかし、そのせいか教科書では昭和になって3番・4番が削除されてしまいました。 |
★定価…900円(税別)
★冊子…A5サイズ 24ページ
・リコーダーパート譜
・伴奏譜(スコア)
・曲目解説
★CD…1枚
・各曲につき、テンポの異なる3種類のチェンバロ伴奏
・リコーダー演奏例
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)
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