日本の名歌 (10) 大正ロマン
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品番 RA-024
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/収録曲(曲名をクリックするとMP3ファイルで試聴できます) |
(1)浜辺の歌 |
大正2年(1913年)に雑誌『音楽』に掲載され歌詞に成田為三が曲をつけ、大正7年(1918年)に「セノオ楽譜」という楽譜シリーズに収録されました。作曲者・成田為三は本格的な技量を持つすぐれた作曲家で、伴奏の完成度も高いものです。ここでも作曲家が残してくれた伴奏譜をほぼそのまま弾きました。 |
(2)かなりや |
1918年(大正7年)に雑誌『赤い鳥』で発表された西条八十の歌詞に成田為三が作曲しました。ファンタジーゆたかな詩に、魅惑的な曲がよくマッチして、長く愛される歌謡になりました。西条にとっては、中断していた詩作活動に戻るきっかけとなった作品だったということです。 |
(3)叱られて |
大正5年から昭和の初めまで出ていた雑誌『少女号』に掲載されました。作詞の清水かつらはこの雑誌の編集に携わった人で、作曲者・弘田龍太郎は『赤い鳥』でも活躍した、当時を代表する作曲家のひとりでした。本作は、奉公先で辛い思いをしている少年少女たちの思いを歌っていて、時代を彷彿とさせる名作だといえるでしょう。 |
(4)宵待草 |
大正文化を代表する画家・竹久夢二が1913年(大正2年)に発表した詩に、多忠亮というヴァイオリニストが曲をつけたもので、1918年(大正7年)に「セノオ楽譜」の一編として発表され、大ヒットしました。歌詞はもともと1番(3行)しかなかったのに、のちに映画の主題歌とするさい西条八十が2番の歌詞をつくりました。しかしこれはあまり知られていません。
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(5)夕焼け小焼け |
1923年(大正12年)『文化楽譜 あたらしい童謡・その一』に発表されました。作詞者・中村雨紅は野口雨情に師事した人、作曲者の草川信は、他に「汽車ポッポ」「揺籃のうた」「どこかで春が」などを作曲し、「音羽ゆりかご会」の創設者でもある童謡運動の担い手でした。この歌は震災で資料がすべて失われてしまって、あやうく埋没してしまうところでしたが、わずかに焼け残った印刷譜が元になってひろく歌われるようになりました。
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★定価…900円(税別)
★冊子…A5サイズ 24ページ
・リコーダーパート譜
・伴奏譜(スコア)
・曲目解説
★CD…1枚
・各曲につき、テンポの異なる3種類のチェンバロ伴奏
・リコーダー演奏例
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)
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