リコーダーJP J.S.バッハ作品


ソナタ ト短調 BWV1020


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★この曲を収録したCDつき楽譜★


SR-032 リコーダー用  3800円+税
1008 リコーダー用 1800円+税
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SF002 フルート用 1800円+税
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RB-008A リコーダー用  900円+税 絶 版


★解題★

 バッハ全集の番号がついていますが、大バッハの作品ではないだろうということになっています。息子カール・フィリップ・エマニュエルバッハの作風を思わせますが、「この時期の彼の作風とはちがう」という意見もあり、はっきりしません。旋律のみ、あるいは通奏低音のみが、大バッハか息子バッハの誰かの手になり、残りの部分は弟子筋のだれかの手になる、などということも考えられます。

 そういうわけですので、版の問題も複雑で、権威あるいくつかの版どうしで、あちこち異なっています。極端な場合は、途中の1小節まるごとがあったりなかったりという個所もいくつかあるほどです。

 しかし、長らくバッハの作品だと信じられていただけのことはあり、情熱的に訴えかけてくる表現力の強いテーマといい、力強い展開、詩的な味わいといい、第1級の音楽作品であることは間違いありません。音域などから考えて、フラウト・トラヴェルソかバロックオーボエのための作品だと考えられますが、旧バッハ全集ではヴァイオリンソナタに分類されていました。


★解説★

 曲は3楽章からなっています。

 第1楽章はアレグロで、長い序奏を受けて独奏楽器(リコーダー)が、身をよじって搾り出すような印象的なテーマを歌います(これがいかにもカール・フィリップ・エマニュエルを思わせるのですが)。たえず16分音符の動きを基調として進みながら、熱い思いのたけを吐露するかのような音楽です。

 第2楽章はアダージョで、あたたかい変ホ長調の音楽になります。息の長いメロディーで、なぐさめるような、あるいは瞑想するようなおもむきがありますが、ときに熱い思いがこみあげてくるところがあります。

 第3楽章は再びアレグロとなり、やはり16分音符の動きを基調とする、第1楽章よりもいっそうスピード感のある音楽です。つまり、同じようでも、第1楽章に比べると音楽はひたひたと前に向かって進む感じが強く、直線的なところに魅力があるのです。


※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
原調版
第1楽章(C−2)
第2楽章(B−1)
第3楽章(C−2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司

■リコーダーによる演奏(イ短調)
第1楽章
第2楽章
第3楽章
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
※イ短調への移調版(A5版ブックでは未発売です。 「リコーダー音楽叢書」SR-032に所収)

■フルートによる演奏
第1楽章
第2楽章
第3楽章
※フルート演奏: 大塚由貴  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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