リコーダーJP アルビノーニ作品


ソナタ イ短調 作品6-9


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2252 リコーダー用 1800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)



★解題★

 アルビノーニの「12のヴァイオリンソナタ 作品6」は1711年に出版された作品集です。初版はヴェネチアで出たものだろうと考えられていますが、これは残っておらず、アムステルダムでロジャーが出した版、ロンドンでウォルシュが出した版などが残っています。

 「パルマ王宮書庫(Biblioteca Palatina in Parma)にある「諸作家のソナタ  Sinfonie di Varij Autori」という22曲のリコーダーソナタを集めた手書きの楽譜集のなかに、第6番とともに、この第9番の編曲譜が含まれていました。


★解説★

 内容豊かな4つの楽章から成る名品です。ヴァイオリン・ソナタからの編曲ですから、ブレスの余裕がなくて大変なところもありますが、随所に独創的なアイディアが光り、演奏する楽しさに満ちています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。ゆったりと歌い始めますが、すぐにリズミックな動きをみせ、細かな装飾的な音も増えてきます。折り目正しくフレーズを積み重ねていく、わかりやすい佳品。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。音符がたいへん細かいので、テンポ自体はそう速いものではありませんが、まさに快活で元気な音楽です。「シャープ系」の調なので、ところどころ非常に難しいクロスフィンガリングが出てきます。リズミックな楽しさや速度の快感を味わいながら、大きなクライマックスも築いていける、よく出来た楽章で、本作の白眉でしょう。

 第3楽章は再びアダージョで、4分の3拍子、ホ短調の楽章です。じつに独特な、非凡なフレーズを連ねていく独創的な音楽です。フリギア終止で第4楽章を呼び込みます。

 第4楽章は再びアレグロで、4分の2拍子です。忙しく16分音符で進んでいく活発な音楽で、上行のゼクエンツ・下行のゼクエンツをたくみに織り込みながら爽快に進み、最後はやはり大きなクライマックスを築いていきます。


※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−1)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−3)
第4楽章(C−2)
 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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