ソナタ ハ短調 BWV1017
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
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★解題★
ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのソナタです。バッハのヴァイオリンソナタというと無伴奏のシリーズが有名ですが、ほかにオブリガートチェンバロの曲が6曲、そして何曲かの通奏低音つきのソナタもあります。ことにオブリガートチェンバロのためのソナタはフルートのためのシリーズとならぶ名曲ぞろいで、録音も数多く行なわれています。
これらのソナタは1725年ごろにライプチヒで書かれたものだろうと言われ、カフェでおこなわれていた小さな演奏会でバッハ自身も出演して初演されたものだそうです。作品としての特徴は、何と言ってもバッハ独自の「チェンバロ右手も独奏楽器や低音と対等」という書法にあります。ときにはヴァイオリンが2声以上を奏でる上にチェンバロ右手も複数声部を弾き、5声・6声の音楽になる場面もあるという大変なものです。もっとも、この書き方は、演奏効果というか音響的な観点から言えば少し無理がある(観念的にすぎる)場面もありますが、しかしそういう問題を越えて、音楽の中身のすばらしさが嫌でも胸に迫ってくるがのが、バッハの偉大なところでしょう。
★解説★
4つの楽章から成っています。
第1楽章はラルゴ、8分の6拍子。分散和音のチェンバロ伴奏に乗ってシチリアーノふうに歌うメロディーは、魅力的でわかりやすく、しかも通俗に堕さないバッハならではのすぐれた音楽です。
第2楽章アレグロ、4分の4拍子で、キビキビした主要主題と、主要主題と関連の深いいくつかの副主題を駆使した長大なフーガふうの音楽です。終わり近くになって低音保続音が出てくる演出も、常套手段とはいえみごとにキマっていて、バッハならではの建築姓と思索性の巨大な音楽になっています。
第3楽章はアダージョで、4分の3拍子。一転して、おだやかに淡々と語る音楽になります。伴奏のチェンバロはほぼ一貫して3連符を弾きます。左手はところどころ2連符が書かれているのをどう弾くかは人によって解釈の分かれるところなのですが、RJP版では3連のリズムに合わせました。
第4楽章はアレグロ、4分の3拍子。2楽章と同様、精彩ある主題をフーガふうに導入しますが、2楽章とちがって前半・後半にはっきり分かれ、それぞれに繰り返しが行なわれます。後半は展開ふうの内容が多くなります。途中、16分音符を3つずつまとめたフレージングを連続させるセンスは、もうバロックもクラシックも越えた現代のジャズを先取りするような趣があり、バッハがいかにリズム感のすぐれた作曲家だったかがこんなところでも如実に感じられます。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏(ニ短調)
第1楽章(B2)
第2楽章(C2)
第3楽章(B2)
第4楽章(C2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
■ヴァイオリンによる演奏
第1楽章
第2楽章
第3楽章
第4楽章
※ヴァイオリン演奏: 棚田めぐみ チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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