バッハ 管弦楽組曲 第2番
全曲ノーカットで試聴いただけます
(Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力)
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
3063 リコーダー用 2800円+税
SR-152 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 2480円(税込)
RL063-1 リコーダー用(1〜3) 1200円+税 絶 版
RL063-2 リコーダー用(4〜7) 1200円+税 絶 版
■管弦楽組曲 第2番
ロ短調の原曲は、フルートと弦楽合奏、通奏低音の編成で、事実上、バッハ唯一の「フルート協奏曲」として親しまれてきました。
RJPでは「独奏楽器と通奏低音」で演奏できるように編曲してお役立ていただけるようにしています。
■各曲について
1 序曲
発想記号はありません。4分の4拍子の重々しい付点リズムの音楽に始まり、それが繰り返されたあと、2分の2拍子の、スポーティーで颯爽とした長大なフーガになります。やがて最後にまた付点リズムの重々しい音楽が回帰しますが、今後は4分の3拍子で、ややわかりにくい音楽になっています。そして、楽譜の指定では、最後まで行ったあともう1度フーガ冒頭に戻って繰り返すことになっていますが、そうするとあまりにも長くて演奏が大変すぎますので、添付CDの演奏ではこの「後半リピート」は省いています。
2 ロンド
2分の2拍子で、わかりやすい旋律の、しかも比較的やさしく演奏できる人気曲です。全体に音域が高く、軽い響きでまとめられています。副主題部にも、主要主題が復帰する部分においても工夫がこらされていて、短いながら、さすがバッハという凝った内容の作品です。
3 サラバンド
4分の3拍子のゆったりとした曲です。独奏楽器と通奏低音が5度(1小節遅れ)のカノンになっているのが特徴です。こういう窮屈な趣向を立てて書いても、叙情的な深みのある音楽になっているのは感嘆するしかありません。
4 ブーレ
ブーレ I のあと ブーレ II が演奏され、またブーレ I にもどる、いわゆる「三部形式」になっています。ブーレ I では、1小節の音型を執拗に繰り返す低音に乗って、力強くスピード感のある音楽が展開されます。ブーレ II では、低音が定型を繰り返す趣向を(いくらか自由な扱いで)受け継ぎ、ソロ楽器が中心となる柔らかな感じの音楽になって、ブーレ I と鮮やかな対照を形作ります。
5 ポロネーズ
全曲中でも1、2を争う人気曲です。「ダブル」の部分は一種の変奏で、低音が旋律を担当する上で独奏楽器がはなやかにオブリガートを奏します。これを中間部となって、また最初の部分に戻ります。ダブルの部分になるとテンポを少し落とす演奏の仕方もよく行なわれてきました。なお、ポロネーズのリズム感からすると、1拍目の付点リズムを複付点的にとるのには疑問もありますが、「古楽」系の演奏家たちの多くは複付点的にとって演奏します。CDの演奏でも複付点的なとりかたを採用しました。
6 メヌエット
力強いメヌエットです。最初に示したモチーフを活用しながら、堂々とした響きの楽曲をくりひろげていきます。バロック時代からクラシック時代にかけての作曲家なら誰でもが書いた舞曲形式ですが、こんなに立派な出来栄えのメヌエットはそんなにたくさんはないでしょう。
7 バディネリ
バディヌリーというのが本当の読みらしいですが、日本では「バディネリ」と呼びならわされてきました。組曲のなかに置かれる舞曲ふうの小品にこの題が用いられることがあったようで、バッハは、アンコールのような気持ちでここに置いたのだろうと言われています。小気味のよいスピード感のある楽曲で、これも全曲中屈指の人気作品です。
※ 演奏例がお聴きいただけます
1 序曲
2 ロンド
3 サラバンド
4 ブーレ
5 ポロネーズ
6 メヌエット
7 バディネリ
※リコーダー演奏:武藤哲也さん(Papalinさん) チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司