アルトリコーダーソナタ
変ロ長調 作品1-3
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
2259 リコーダー用 1800円+税
SR-153 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)
★解題★
ディオジェニオ・ビガリア神父の12曲から成る「ヴァイオリンまたは flauto
と通奏低音のためのソナタ集」が、「作品1」として1722年ごろアムステルダムで出版されました。タイトルにある「flauto」は、この場合は、どうやらリコーダーと横吹きフルート(フラウト・トラヴェルソ)の両方を念頭に置いた言い方だったらしく、全12曲のうち、番号で言うと第3、4、6、9、10、12番にあたる6曲のソナタが、音域や調性からみてアルトリコーダー用で、他の6曲はフラウト・トラヴェルソ用とみられています。しかし、第11番もアルトリコーダーの音域外の音がほぼ含まれておらず、アルトリコーダーでの演奏も十分可能です。
★解説★
変ロ長調・作品1-3のソナタは、4楽章から成り、わかりやすく生き生きとした内容の佳品です。
第1楽章はラルゲット(やや広びろと)、4分の4拍子です。通奏低音に導かれて歌いだすテーマは多彩なリズムを含んでいますが。その後の進行は付点リズムが多くなります。節回しになつかしさが感じられる名品です。
第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の2拍子です。平明な曲調ですが、ところどころに出てくる16分音符のジグザグ音階は技術的にかなり厄介なところがあり、局所的な難所になっています。
第3楽章はラルゴ(広々と)、8分の3拍子で、ト短調に転じています。付点リズムによるトリル音型のモチーフを扱い、シンプルに書かれていますが、不思議と魅惑的です。
第4楽章は発想の指定がなく、8分の6拍子です。ジークふうの楽曲にも見えますが、細かい装飾的な音を多用した音楽の進め方は独特で、よくある速いイタリアふうジークとは違っています。
※ 演奏例がお聴きいただけます
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー&MIDIチェンバロ演奏: 石田誠司
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