アルトリコーダーソナタ
変ロ長調 作品1-6
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
2296 リコーダー用 1800円+税
SR-153 リコーダー用 3800+税
★解題★
ディオジェニオ・ビガリア神父の12曲から成る「ヴァイオリンまたは flauto
と通奏低音のためのソナタ集」が、「作品1」として1722年ごろアムステルダムで出版されました。タイトルにある「flauto」は、この場合は、どうやらリコーダーと横吹きフルート(フラウト・トラヴェルソ)の両方を念頭に置いた言い方だったらしく、全12曲のうち、番号で言うと第3、4、6、9、10、12番にあたる6曲のソナタが、音域や調性からみてアルトリコーダー用で、他の6曲はフラウト・トラヴェルソ用とみられています。しかし、第11番もアルトリコーダーの音域外の音がほぼ含まれておらず、アルトリコーダーでの演奏も十分可能です。
★解説★
本作は4楽章から成ります。和声進行に独特な「ため」をつくったり、保続音や同音連打をたくみに用いたりするのが全曲を貫く特徴になっており、それが最後の楽章で華やかに開花する感があって、みごとな出来栄えです。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の4拍子です。「もろびとこぞりて」と歌えそうな下行音階で始まり、付点音符を用いた「跳ねるリズム」を基調にしながら変化に富む内容です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子、八分音符の大きな跳躍を多用した活気のある音楽です。ほぼ主音である「変ロ音」の連打だけでできたユニークな主題で始まり、独奏楽器にたくみに保続音的な技法を用いて緊張感あふれる音楽をくりひろげます。
第3楽章はアンダンテ(歩くように)、8分の12拍子です。ここでもリコーダーには跳躍進行が多くて、音域を広く用いた語り口です。テンポはかなり速く演奏する選択もあるかも知れません。
第4楽章は再びアレグロで、8分の3拍子です。和声の「ため」や同音連打、長い保続低音などの特徴的な技法をフル活用して、にぎやかな楽しさのあふれる終曲になっています。
※ 演奏例がお聴きいただけます
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー&MIDIチェンバロ演奏: 石田誠司
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