2本のアルトリコーダーのための組曲
ハ長調 作品17-5
YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
全曲をノーカットで試聴できます
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
3045 リコーダー用 1800円+税
SR-083 リコーダー用 3800円+税
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RL-045 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
ミュゼット、リコーダーをはじめ各種の旋律楽器で演奏できる作品として1727年にパリで発表された組曲(12曲セット)です。小味な装飾に特色のあるフランスバロックらしい作品で、やさしく演奏でき、曲想もわかりやすい、楽しい組曲になっています。2本のリコーダーによる同度カノンふうに開始される曲が多いのも特徴でしょう。
★解説★
第5組曲はハ長調で書かれており、プレリュード、マーシュ(マーチ)、ゲマン、ロンド、サラバンド、パスピエ の6曲から成っています。
1 プレリュード
ゲマン(Gayment 陽気に)と指定され、Recorder I の旋律に対して Recorder IIが対位法的な味わいのある対旋律を合わせることで始まります。短めですが、内容の濃い前奏曲だといえるでしょう。
2 マーシュ
マーシュは行進曲(いわゆるマーチ)です。活発で生き生きした音楽になっています。典型的にイネガル(3頁参照)が行われそうな曲ですので、CDに収録した演奏ではハネるリズムを取り入れてあります。
3 ゲマン
無題で「ゲマン」との指定だけがありますが、おそらく「ジーク」(8分の6拍子で書かれることが多い速い舞曲)なのでしょう。短いながら、簡潔によくまとまった、すぐれた出来栄えの面白い曲です。
4 ロンド
Gracieusement (グラシューズマン 優美に)と指定された長大なロンドです。第1ロンドを演奏したあと、短調の第2ロンドを演奏し、そのあとまた第1ロンドを演奏します。第1ロンド・第2ロンドともに、それぞれ主要主題のほかに2つの副主題を持っています。主要主題とのコントラストはあまり強くないのですが、第1ロンド・第2ロンドともに第2副主題に同度カノンが用いられるなど音楽的には手抜きがなくて、丹念に作られた佳品です。
5 サラバンド
サラバンドは3拍子のゆったりとしたテンポの舞曲です。3小節に出てくるリズム型がサラバンドに特有のリズムです。
6 パスピエ
パスピエは速いテンポの3拍子曲です。第1パスピエのあと第2パスピエを奏し、au premierの指定により第1パスピエに戻ります。
※ 演奏例がお聴きいただけます
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
・プレリュード
・マーシュ
・ゲマン
・ロンド
・サラバンド
・パスピエ
B2
B3
B3
B2
B1
B3
※リコーダー演奏: 石田誠司/高橋たかね
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