2本のアルトリコーダーのための組曲
ト長調 作品11-5
YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
全曲をノーカットで試聴できます
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
3058 リコーダー用 1500円+税
RL-058 リコーダー用 900円+税(絶版)
SR-096 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 1860円(税込)
★解題★
ミュゼット、リコーダーをはじめ各種の旋律楽器で演奏できる作品として1727年にパリで発表された組曲(6曲セット)です。小味な装飾に特色のあるフランスバロックらしい作品で、やさしく演奏でき、曲想もわかりやすい、楽しい組曲になっています。2本のリコーダーによる同度カノンふうに開始される曲が多いのも特徴でしょう。
★解説★
第5組曲はト長調で書かれており、アルマンド、Marshe des Oberes、ミュゼット、ガボット、ゲマン、Viste、サラバンド、パスピエの8曲から成っています。
※ Marshe des Oberes, Viste は読み方も意味もよくわかりません。おわかりの方はぜひご教示ください。m(__)m
1 アルマンド
アルマンドは「ドイツ風」の舞曲ですが、この場合は組曲のプレリュードを兼ねるような性格を持っているとみていいでしょう。ボワモルティエはこのようななだらかな旋律線のプレリュードをよく書きました。
2 Oberesの行進
「Oberesの行進」と題されていますが、意味はよくわかりません。諸賢のご教示を乞います。ト短調で書かれており、おそらくかなり速いテンポで演奏すべき曲でしょう。途中から付点リズムが出てきますので、ここに一部「イネガル」ふうの演奏の仕方を取り入れてみました。
3 ミュゼット
ミュゼットは元来は楽器(バッグパイプ)の名前ですが、比較的素朴な感じの舞曲名としても用いられます。グラシューズマン(優美に)と指定されたロンド形式の楽曲です。最初にリピートをともなって示されるロンド主題を挟みながら、3つの副主題が現れます。
4 ガボット
付点リズムを基調に書かれた、4分の2拍子の軽快なガボットです。添付CDの演奏では、この付点リズムをやや甘く取って「イネガル」ふうに演奏してみています。
5 ゲマン
8分の6拍子で、「ゲマン(陽気に 現在はgaiementなどと綴られるのが普通)」と題されています。軽快なジークふうの音楽で、ここでの付点リズムはくっきりと鋭く演奏するのを基本とすべきでしょう。途中は変化を求めて少し柔らかく演奏してみました。
6 Viste
VisteはVistament(元気に)のような意味でしょうか。いずれにせよ快速で軽快な楽曲であるのは間違いありません。
7 サラバンド
4分の3拍子のサラバンド。しっとりとした上品な感じの曲です。
8 パスピエ
8分の3拍子のパスピエで、第2パスピエを挟んで第1パスピエに戻るのでしょう。かなり速いテンポが合いそうに思われます。途中2度ほど断りなく4分の3拍子の小節が出てくるのはヘミオラの箇所をわかりやすく記譜したもので、音価通りに演奏します。
※ 演奏例がお聴きいただけます
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
・アルマンド
・マーシェ
・ミュゼット
・ガボット
・ゲマン
・Viste
・サラバンド
・パスピエ(B2)
(B3)
(B3)
(B3)
(B3)
(B3)
(B1)
(B3)
※リコーダー演奏: 石田誠司/高橋たかね
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