ソナタ ト短調 作品3-7
全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
2332 リコーダー用 1800円+税
★解題★
1720年にベネチアで出版された、アルトリコーダーと通奏低音のための12曲のソナタ集に収められた作品です。モチーフの造形がくっきりとしていて印象が鮮やかで、説得力のある展開が行なわれていく、実力を感じさせる作風です。
★解説★
緩急緩急の4楽章構成です。どの楽章も説得力に満ちた音楽をくりひろげる傑作です。
第1楽章はラルゴ(広々と)、8分の3拍子です。この拍子の「ラルゴ」楽章は比較的珍しいのではないでしょうか。踊りの音楽のような運動性を土台に持ちながら語り進める、濃厚で力強い叙情が圧巻です。
第2楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子で、前半後半をそれぞれ繰り返す二部形式です。八分音符のモチーフで始まりますが、華やかでスピード感のある「一人二声部」の音型に重要な役割を与えて構成しています。簡潔にまとめられた絶品の快速楽章。
第3楽章は再びラルゴで、今度は4分の3拍子、変ホ長調です。付点の跳ねるリズムを基調としたシンプルな二部形式の小品で、気品のある間奏曲になっています。
第4楽章は8分の12拍子で、発想表示がありませんが、快速楽章なのでしょう。ジークなのかも知れませんが、第6番・イ短調ソナタの終曲に引き続き、3音セットの分散和音音型を支配的に用いた珍しい音楽の作り方を採用しており、実に独創的な音楽です。跳躍進行がほとんどなので、音を正確に取れるようになるまで慎重な練習が必要になるでしょう。
※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(B3)
第2楽章(C2)
第3楽章(B2)
第4楽章(C2)
※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 高橋たかね リコーダー演奏: 石田誠司 電子チェンバロ演奏:
石田誠司
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