ソナタ ヘ長調 作品3-10
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
★解題★
1720年にベネチアで出版された、アルトリコーダーと通奏低音のための12曲のソナタ集に収められた作品です。モチーフの造形がくっきりとしていて印象が鮮やかで、説得力のある展開が行なわれていく、実力を感じさせる作風です。
★解説★
4つの楽章から成り、第4楽章には発想表示がありませんが、緩急緩急の構成とみてよいでしょう。晴れやかな明るさに満ちた名品で、高い音域の音まで効果的に用いているのも特徴です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、8分の12拍子で、シチリアーノのようなノリで書かれています。転調の瞬間に長い音の吹き伸ばしになる箇所がとてもよい効果を上げており、気分の変化もとてもわかりやすい、本当に美しい楽章です。
第2楽章は8分の3拍子で、プレスト(速く)と指定されています。前半は、シンコペーションと連続16分音符を組み合わせたすばしこい感じのモチーフをはじめ、全体に活発さが印象に残りますが、後半は、いったん身を沈めてから、息長い、また念入りな持って行き方でクライマックスを目指す感じの音楽です。
第3楽章は、4分の4拍子で、再びアダージョ。主調(ヘ長調)に対する平行短調・ニ短調を基調としています。多彩な音型を繰り出しながら山や谷をゆっくりと描き出すわかりやすい音楽です。フリギア終止で第4楽章へ。
第4楽章は2分の2拍子で、発想表示がありませんが、快速に演奏される終曲とみられます。分散和音で体操でもするような感じの主題に導かれて、「ひとり2声部」の音型をいろいろな調で奏でながら駆け抜けていきます。ほのかなユーモアのただよう楽しい終曲になりました。
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※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(B2)
第2楽章(C1)
第3楽章(B3)
第4楽章(C1)
※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 上羽剛史 リコーダー演奏: 石田誠司 電子チェンバロ演奏:
石田誠司
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