リコーダーJP ベリンツァーニ作品


ソナタ ヘ短調 作品3-12

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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 2480円(税込)


★解題★

 1720年にベネチアで出版された、アルトリコーダーと通奏低音のための12曲のソナタ集に収められた作品です。モチーフの造形がくっきりとしていて印象が鮮やかで、説得力のある展開が行なわれていく、実力を感じさせる作風です。


★解説★

 曲集の最後を飾る第12番のソナタは、終曲に長大なフォリアを置いています。これはもちろんコレルリの作品5のソナタ集の最後に有名なフォリアが置かれたことや、マルチェロの作品2のソナタ集で、第12番の最後が壮大なチャコーナでしめくくられたことなどの、先例をふまえているのでしょう。

 第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。強拍と弱拍が別の声部をなす「ひとり2声部」の技法を駆使して進みます。低い音域で進む強拍が主旋律を描きますので、旋律線を浮かび上がらせるように演奏するのに苦心が必要でしょう。

 第2楽章は例によって発想表示のない快速楽章です。ここでも「ひとり2声部」の技法が16分音符刻みのなかで活躍しますが、第1楽章と同様の互い違いに2つの声部を奏する形に加え、4つ連続の音のうち最後の音が高音声部で主旋律を担当する形、そして4つのうち最初の音が主旋律を描く形と、3つの技法が用いられていて、まるで「ひとり2声部技法の見本帳」のようになっています。

 第3楽章はリコーダーがtacet(お休み)になった、チェンバロ独奏の楽章で、わざわざ「フラウト(リコーダー)の息を整えるため」と頭書されています。曲は何だか左手オクターブ奏法の練習曲のように始まりますが、しだいにいろいろな音型が登場していくらかひねりを利かせ、やがて半終止して第4楽章へ続きます。

 第4楽章は全曲の、そしてソナタ集全体のしめくくりを担当するフォリアで、テンポにもよりますが、10分ほどもかかる大作です。そこで、第3楽章を tacetにしたうえ、リコーダーが少し忙しい変奏のあとには、楽に演奏できるやさしい変奏を置くように配慮されています。専門家ではない愛好家が演奏してくれるのだから、という思いやりだったのではないでしょうか。


※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(C1)
第2楽章(C2)
第3楽章(リコーダー休み)
第4楽章(C2)

※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 上羽剛史  リコーダー演奏: 石田誠司 電子チェンバロ演奏: 石田誠司



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