ソナタ 第1番 ハ長調
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2307 リコーダー用 1800円+税
SR-172 リコーダー用 3800円+税
★解題★
M.ビッティの「チェンバロまたはバス・ヴァイオリンの通奏低音を伴うアルトリコーダー独奏曲集(Solos
for a flute, with a th[o]rough bass for the harpsicord or bass violin)」と題された、8曲から成るアルトリコーダーのためのソナタ集は、ロンドンのWalshから1711年に出版されました。(タイトルに誤りがあったため翌年に再版されました。上記のタイトルは訂正後のものです。)
★解説★
4楽章から成っていますが、いわゆる緩徐楽章がひとつもないという、やや珍しい構成です。指回りはさほど難しくないのですが、リコーダーパートには全編を通じて休符がひとつもなく、ブレスコントロールは容易でありません。
第1楽章はプレリュードと題され、ヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。音楽的にはわかりやすくて爽快な佳品ですが、16分音符の動きがえんえんと続く常動曲ふうのつくりになっていて、酸欠にならないように演奏し切るのはかなり大変です。
第2楽章は4分の3拍子のコレンテで、再びヴィヴァーチェと指定されています。伸び伸びとした感じの主題で始まりますが、よく見ると1オクターブ半にも及ぶ上行音階になっています。フレーズ終わりの短い音がそのまま次の開始になる場面が多いのでこの楽章もブレスには苦労があります。
第3楽章はプレスト(速く)と指定されたガボットで、2分の2拍子。順次進行と跳躍進行の混ざり具合やリズムの妙で実に調子がよく、気分良く演奏できます。ただ、この楽章も後半に入ると最後までフレーズの切れ目で落ち着くことがないので、ブレスコントロールには注意が必要です。
第4楽章は4分の3拍子のメヌエットで、アレグロ(快活に)と指定されています。八分音符が2音ずつスラーで結ばれているのは、いかにもヴァイオリニストの曲らしいと言えるかも知れません。気品のある堂々とした節回しで、随所のヘミオラも面白く、最後に短調になってエコーで結ぶ(のでしょう)のも洒落ています。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章 (C1)
第2楽章 (B3)
第3楽章 (B3)
第4楽章 (B2)
※カッコ内は指回り難度 です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 (ヤマハYRA-314III 使用)
チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)
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