リコーダーJP M.ビッティ作品


ソナタ 第4番 ト短調


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2351 リコーダー用 1800円+税 



★解題★

 M.ビッティの「チェンバロまたはバス・ヴァイオリンの通奏低音を伴うアルトリコーダー独奏曲集(Solos for a flute, with a th[o]rough bass for the harpsicord or bass violin)」と題された、8曲から成るアルトリコーダーのためのソナタ集は、ロンドンのWalshから1711年に出版されました。(タイトルに誤りがあったため翌年に再版されました。上記のタイトルは訂正後のものです。)


★解説★

 4楽章から成り、ゆったりとしたプレリュードに続いて3つの舞曲が並べられた「室内ソナタ」型のソナタです。どの楽章も音楽的密度が高く、ひきしまった名品です。

 第1楽章は2分の3拍子で、ラルゴ(広々と)と指定されたプレリュードです。わかりやすく話の進む内容ですので、気持ちを乗せていきやすいでしょう。かなり多くの音符にまたがるスラーが多用されており、いくらか「ヴァイオリン寄り」の書法を感じさせますが、リコーダーでもなかなか面白い効果が上がります。

 第2楽章は4分の4拍子のアルマンドで、ヴィヴァーチェ(生き生きと)指定されています。リコーダーがキビキビとしたテーマで先導し、低音が模倣して始まります。シンコペーションのモチーフが随所で用いられているのが耳に残ります。

 第3楽章はアレグロ(快活に)と指定された4分の3拍子のコレンテです。第1楽章と同様、いくらか長めの(多数の音にまたがる)スラーがよく用いられており、面白い効果を上げますが、きれいに演奏するのがなかなか難しくなる原因にもなっています。

 第4楽章は2分の2拍子のガボットで、プレスト(速く)と指定されてます。すばしこい感じのテーマで始まり、短いながらも多彩な表情をみせながら駆け抜けていきます。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第2楽章(C1)
第3楽章(B3)
第4楽章(B3)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司 (全音 G-1A 使用) 
 チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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