ソナタ 第6番 イ短調
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
★解題★
M.ビッティの「チェンバロまたはバス・ヴァイオリンの通奏低音を伴うアルトリコーダー独奏曲集(Solos
for a flute, with a th[o]rough bass for the harpsicord or bass violin)」と題された、8曲から成るアルトリコーダーのためのソナタ集は、ロンドンのWalshから1711年に出版されました。(タイトルに誤りがあったため翌年に再版されました。上記のタイトルは訂正後のものです。)
★解説★
4楽章から成り、プレリュードに3つの舞曲が続くという形をとっています。しかし、第2楽章・第3楽章は舞曲のタイトルを持ちながらも対位法的な味わいが濃厚な名品で、異色の傑作だと言えるでしょう。
第1楽章はアンダンテ(歩くように)と指定されたプレリュードで、4分の4拍子です。前半・後半それぞれを繰り返す二部形式で、おもに16分音符で旋律を描く部分と三連符の動きになる部分が組み合わされて、美しく歌われます。終わり近くに、三連符の連続で、転がり落ちていくような加速感のあるフレーズが印象的です。
第2楽章は8分の12拍子のジーグで、アレグロ(快活に)と指定されています。リコーダーが先行し、低音がそれを模倣して始まり、以下、互いを模倣するようなやりとりの多い音楽になっています。後半に出てくる、「係留音」を利かせて美しく下降するゼクエンツが絶品で、「こんなジーグは他にないな」と感じさせてくれます。最後は高揚感とスピード感のある収束の音楽が待っています。
第3楽章は4分の3拍子で、ヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定されたコレンテです。これもジーグと同様にリコーダーが先行して低音がそれを模倣して始まり、やはり全編にわたって互いを模倣する対話的な進行が多く、まるでフーガのような雰囲気の音楽になっています。
第4楽章はプレスト(速く)、2分の2拍子のガボットです。キビキビと進む快適な音楽をくりひろげた上で、最後は「ナポリ6」の和音を効果的に用いてひっそりと全曲をしめくくります。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C1)
第3楽章(B3)
第4楽章(C1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 (全音 G-1A 使用)
チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)
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