イギリスのエア
第1集 24〜27番
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RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1240円(税込)
★解題★
1702年に、ジョージ・ビンガム(George Bingham) 編著になる「イギリスのエア50選」(50
Airs Anglois)というアルトリコーダーのための曲集がアムステルダムで発刊されました。これを第1巻として、3冊の続巻が数年の間に次々に出版され、総計170曲のエアと4曲のソナタを含む大部の曲集シリーズとなりました。
内容から見ると、明らかに教則的な目的を念頭に置いた企画で、無伴奏独奏曲、無伴奏二重奏、そして通奏低音伴奏独奏曲を学びつつ、いろいろなテンポや拍子、さまざまな舞曲形式などにも親しめるように構成されています。指導者との二重奏で学ぶことも想定されていたのでしょう。
そして、ソナタはもちろん一連のいくつかの楽章によって構成されていますが、そのほかの多数のエアも、同じ調の曲を数曲続きにまとめてあるので、これを組曲として演奏することができるようになっています。そこで、RJPでも、無伴奏二重奏や通奏低音伴奏のエアについては、これらを便宜的に組曲のようなものと扱って制作出版していくことにしました。
順に学んでいけば、まだアルトリコーダーを手にして日の浅い人たちにとって、格好の練習曲集となるでしょう。
★解説★
第24番から第27番までは、ト長調の無伴奏二重奏曲がまとめられています。いずれも作曲者名の表示はありません。
24 ブーレ
4分の4拍子で、平明・晴朗なわかりやすいブーレです。2声部が、3度や6度の音程で、ほぼ平行した動きで進むシンプルな書かれ方の曲ですが、ところどころで第1リコーダーと第2リコーダーの上下を入れ替えることにより、単調さを救っています。
25 ロンド
4分の3拍子で、アレグロ(快活に)と指定されています。第1リコーダーだけで高らかに奏するテーマを第2リコーダーが1小節遅れで模倣して始まります。後半部にも第1リコーダーを第2リコーダーが追うような趣向が取り入れられており、いくらか対話的なやりとりの含まれる曲になっています。
26 エア
アレグロ(快活に)と指定されています。ロンド主題を繰り返したあと、副主題部とロンド主題部をまた繰り返すという、ロンドとしては最も簡素な構成です。副主題部が始まってすぐ、第1リコーダーの高音吹き伸ばしの下で第2リコーダーが動き続ける箇所が、かけあいの面白さもあって印象に残ります。
27 メヌエット
明朗な感じのシンプルなメヌエットです。前半部は、2本のリコーダーが互いにほぼピッタリと唱和する音楽になっていますが、後半に入るといくらか対位的な動きが入ります。
※演奏例がお聴きいただけます
24 ブーレ(B−2)
25 ロンド(B−2)
26 エア(B−2)
27 メヌエット(Bー2)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 下畑郁夫さん
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