イギリスのエア
第1集 35〜40番
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
★解題★
1702年に、ジョージ・ビンガム(George Bingham) 編著になる「イギリスのエア50選」(50
Airs Anglois)というアルトリコーダーのための曲集がアムステルダムで発刊されました。これを第1巻として、3冊の続巻が数年の間に次々に出版され、総計170曲のエアと4曲のソナタを含む大部の曲集シリーズとなりました。
内容から見ると、明らかに教則的な目的を念頭に置いた企画で、無伴奏独奏曲、無伴奏二重奏、そして通奏低音伴奏独奏曲を学びつつ、いろいろなテンポや拍子、さまざまな舞曲形式などにも親しめるように構成されています。指導者との二重奏で学ぶことも想定されていたのでしょう。
そして、ソナタはもちろん一連のいくつかの楽章によって構成されていますが、そのほかの多数のエアも、同じ調の曲を数曲続きにまとめてあるので、これを組曲として演奏することができるようになっています。そこで、RJPでも、無伴奏二重奏や通奏低音伴奏のエアについては、これらを便宜的に組曲のようなものと扱って制作出版していくことにしました。
順に学んでいけば、まだアルトリコーダーを手にして日の浅い人たちにとって、格好の練習曲集となるでしょう。
★解説★
ビンガムの「50のイギリスのエア」は、1〜20が無伴奏独奏曲、21〜30が無伴奏二重奏曲で、31番以後が通奏低音伴奏つき独奏曲になっています。35番〜40番にハ長調の曲が並んでいますので、これを1曲のソナタか1まとめの組曲とみなしてみました。
35 シベル(ヘンリー・パーセル)
シベルは、速いテンポの4拍子系の楽曲で、リュリのオペラ「アティス」に登場する女神の名に由来する名です。イギリスでは人気ジャンルだったらしく、いろいろな作曲家が多くの「シベル」を手がけていますが、他ならぬヘンリー・パーセルが当該オペラの終曲を下敷きに書いたのが最初だとされています。ところどころにある休みのあと、ちょっと面白いタイミングでアンサンブルに復帰するのは「シベル」によくある趣向です。
36 エア(ニコラ・マティス)
作者はイギリスで活躍したイタリア人ヴァイオリニスト・作曲家です。本作は8小節の楽節2つから成る愛らしい旋律と、そのダブル(変奏)から成っています。
37 エア
4分の4拍子おそらく軽快なテンポ感で演奏されるべき曲でしょう。前半が4小節、後半が8小節という構成になっていて、後半では、いったんニ短調に転じています。
39 サラバンド(ヘンリー・パーセル)
4分の3拍子で、落ち着いたテンポで演奏されます。8小節ずつの2楽節から成り、前半はト長調に転じて結ばれ、後半は、開始後間もなくイ短調を通ってからハ長調に戻っています。シンプルに、品良くまとめられた佳品です。
39 ガボット
付点の跳ねるリズムを基調とするガボット。前半の8小節だけでハ長調からト長調、イ短調へ転じてまたハ長調に戻るという、かなり強引な節回しで始まりますが、後半はやや落ち着いた進行になります。
40 シベル(モルガン)
さわやかな曲調のシベルです。ここでも、35の曲と同様、途中の休みからアンサンブルに復帰するタイミングがちょっと面白かったりします。
※演奏例がお聴きいただけます
35 シベル(H. パーセル)(B−2)
36 エア(マティス)(B−2)
37 エア(B−2)
38 サラバンド(H. パーセル)(A−2)
39 ガボット(B−3)
40 シベル(モルガン)(B−2)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 電子チェンバロ演奏:石田誠司
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