イギリスのエア
第1集 41〜44番
(試聴用動画準備中)
全曲試聴動画
RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
★解題★
1702年に、ジョージ・ビンガム(George Bingham) 編著になる「イギリスのエア50選」(50
Airs Anglois)というアルトリコーダーのための曲集がアムステルダムで発刊されました。これを第1巻として、3冊の続巻が数年の間に次々に出版され、総計170曲のエアと4曲のソナタを含む大部の曲集シリーズとなりました。
内容から見ると、明らかに教則的な目的を念頭に置いた企画で、無伴奏独奏曲、無伴奏二重奏、そして通奏低音伴奏独奏曲を学びつつ、いろいろなテンポや拍子、さまざまな舞曲形式などにも親しめるように構成されています。指導者との二重奏で学ぶことも想定されていたのでしょう。
そして、ソナタはもちろん一連のいくつかの楽章によって構成されていますが、そのほかの多数のエアも、同じ調の曲を数曲続きにまとめてあるので、これを組曲として演奏することができるようになっています。そこで、RJPでも、無伴奏二重奏や通奏低音伴奏のエアについては、これらを便宜的に組曲のようなものと扱って制作出版していくことにしました。
順に学んでいけば、まだアルトリコーダーを手にして日の浅い人たちにとって、格好の練習曲集となるでしょう。
★解説★
ビンガムの「50のイギリスのエア」は、1〜20が無伴奏独奏曲、21〜30が無伴奏二重奏曲で、31番以後が通奏低音伴奏つき独奏曲になっています。41番〜44番にハ短調の曲が並んでいますので、これを1曲のソナタか1まとめの組曲とみなしてみました。4曲とも4分の4拍子で、発想表示がありません。
41 シンフォニー(ダニエル・パーセル)
18世紀後半ごろから、「シンフォニー」という語は管弦楽団が演奏する大規模な多楽章形式の曲を指すようになりました。特にベートーヴェン以後の作曲家たちにとっては、特別な意味を持つ重要なジャンルです。これに対して、バロック時代には「ソナタ」と同じような意味で使われていることが多く、この曲集でも、ずいぶん短くて軽い感じの曲が「シンフォニー」と題されていることがあります。しかしダニエル・パーセル(ヘンリー・パーセルの弟)の作と記されているこの曲は、通奏低音がずっと四分音符で拍を打ち続ける上で、無骨ながらも威風堂々とした音楽をくりひろげる、なかなかの風格の曲です。
42 エア
かなり速い活発な感じの演奏が合うでしょう。跳躍進行を多く含む躍動感のある主題で始まり、やがて係留音の響きが魅力的なゼクエンツに入って終止しますが、作者はこれがよほど気に入ったらしく、そのあとさらに2回もこれを繰り返します。
43 エア (トーマス・トレット)
作曲者 Thomas Thollett は、ダブリンに生まれたアイルランド人の作曲家で、ディヴィジョン・フルートにも作品が収録されています(あちらではTolletと綴られていましたが)。本作は前の曲に比べて少し落ち着いたテンポが良さそうで、順次進行の多い、いくらかさびしげな感じのテーマで始まります。後半の最初しばらくはリコーダーがお休みで通奏低音の間奏があり、後には逆に通奏低音がしばらく休んでしまう箇所もあるのが少し変わった特徴です。
44 エア
前の曲よりは少し活発な、力強い感じの曲です。前半後半それぞれ8小節ずつで、ソツなくコンパクトにまとめられた佳品。前半は跳躍進行の多い器楽的な動きをみせますが、後半はなだらかな旋律で歌謡性が強くなっています。
※演奏例がお聴きいただけます
41 シンフォニー(D. パーセル)(C−1)
42 エア(C−1)
43 エア(トーマス・トレっト)(B−2)
44 エア(B−3)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 電子チェンバロ演奏:石田誠司
G. ビンガムのページにもどる
HOME
Copyright 2025 RecorderJP Inc. All rights reserved
.