イギリスのエア
第2集 5番 (フィンガーのグラウンド)
(試聴用動画準備中)
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RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
★解題★
1702年に、ジョージ・ビンガム(George Bingham) 編著になる「イギリスのエア50選」(50
Airs Anglois)というアルトリコーダーのための曲集がアムステルダムで発刊されました。これを第1巻として、3冊の続巻が数年の間に次々に出版され、総計170曲のエアと4曲のソナタを含む大部の曲集シリーズとなりました。
内容から見ると、明らかに教則的な目的を念頭に置いた企画で、無伴奏独奏曲、無伴奏二重奏、そして通奏低音伴奏独奏曲を学びつつ、いろいろなテンポや拍子、さまざまな舞曲形式などにも親しめるように構成されています。指導者との二重奏で学ぶことも想定されていたのでしょう。
そして、ソナタはもちろん一連のいくつかの楽章によって構成されていますが、そのほかの多数のエアも、同じ調の曲を数曲続きにまとめてあるので、これを組曲として演奏することができるようになっています。そこで、RJPでも、無伴奏二重奏や通奏低音伴奏のエアについては、これらを便宜的に組曲のようなものと扱って制作出版していくことにしました。
順に学んでいけば、まだアルトリコーダーを手にして日の浅い人たちにとって、格好の練習曲集となるでしょう。
★解説★
ジョージ・ビンガム編著『イギリスのエア』シリーズの第2集は、最初にイ短調の曲が5曲並んでおり、5曲目が、フィンガー作とクレジットされた、このやや規模の大きなグランドです。
これらの5曲をひとまとまりで(つまり組曲のように)扱うことも考えられますが、ビンガムの『イギリスのエア』では、グラウンドをどちらかといえば組曲のなかの1曲とみるより独立したピースとしてみている気配のほうが強いように思いますので、このグラウンドも単独の曲として取り上げました。
通奏低音による定旋律だけを一度奏したあと、2度目の定旋律からリコーダーも加わります。最初は瞑想するような長い吹き伸ばしを中心とする、極論すれば「メロディーとは呼べないようなもの」から始まり、以後、しだいに活発な動きもまじえていきますが、単純に「だんだん動きが細かくなる」というわけでもなくて、いわば重層的にクライマックスをつくっていきます。
※演奏例がお聴きいただけます
1 A Ground (Mr. Finger)(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 電子チェンバロ演奏:石田誠司
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