リコーダーJP コートヴィル作品


アルトリコーダー デュオソナタ
第2番 ト短調


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。


★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
3081 リコーダー用 1800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)


 1700年ごろアムステルダムでRogerにより出版された「14のソナタ」という曲集に、フィンガー(6曲)やペジブル(2曲)の作品とともに収録された6曲の無伴奏デュオソナタのなかの第2曲です。


★解説★

 全体に派手さはあまりありませんが、味わい深い二重奏曲です。指づかいの難しいところはほとんどありませんが、リズムのからみ方などが独特で、アンサンブルの面白さは存分に味わえます。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。渋い雰囲気の曲ですが、リズムの組み合わせを含めて2本の絡み方がよく工夫されていて面白く書かれています。

 第2楽章はポコ・ラルゴ(やや広々と)、4分の3拍子。第1リコーダーが示したテーマを2小節遅れで第2リコーダーが模倣して始まり、以下、このような呼応を軸に音楽を進めます。

 第3楽章はグラーヴェ(重々しく)、2分の3拍子です。足取り重く始まりますが、音楽が進むにつれてやや動きのあるリズムが取り入れられていて、意外にリズミックな面白さのある曲です。

 第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子で、遅めのテンポを示唆するような指定が多い中、唯一のスピード感ある音楽です。半音階的に下がっていく対旋律に乗って進む同音連打の多い活気あるテーマが魅力的。

 第5楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子です。2本のリコーダーが1拍ずつ交互に音を置きながら始まり、軽妙に引き締まった終曲になっています。


※ 演奏例がお聴きいただけます

1 アダージョ 
2 ポコ・ラルゴ 
3 グラーヴェ
4 ヴィヴァーチェ
5 ラルゴ
B2
B3
B1
B3
B2

※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也



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