リコーダーJP コートヴィル作品


アルトリコーダー デュオソナタ
第4番 ヘ長調


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。


★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
3084 リコーダー用 1800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)


 1700年ごろアムステルダムでRogerにより出版された「14のソナタ」という曲集に、フィンガー(6曲)やペジブル(2曲)の作品とともに収録された6曲の無伴奏デュオソナタのなかの第4曲です。


★解説★

 3つの楽章から成っています。いろいろな工夫が凝らされた力作です。

 第1楽章はグラーヴェ(重々しく)から始まり、最後はアダージョ(ゆっくりと)でしめくくられる4分の4拍子の楽章です。2声のフーガのようになっていて、最初は第1リコーダーが高らかに奏するテーマの提示に、第2リコーダーが応答して始まります。提示・応答(やや遅れてですが)はもう1セットあります。

 第2楽章は本作の中心をなす長大な楽章で、ヴィヴァーチェ(生き生きと)から、ポコ・ラルゴ(やや広々と)、そしてアダージョ(ゆっくりと)と変化していきます。楽章前半は2本のリコーダーがずっとリズムの入り組んだ2声部をなして進みます。つまり声を揃えることが、ほぼないのです。フレーズもとらえにくく、いわば「とらえどころのなさ」が特徴でしょうか。やがて途中からは声を揃える場面が増えていきます。最後は2度、テンポや拍子を変更し、いかにも気まぐれな感じをかもし出しています。

 第3楽章はポコ・ラルゴ、4分の3拍子で、一転してわかりやすい、素直な感じの音楽になります。少しゆったりした感じに演奏するメヌエットなのかも知れません。フレージングもシンプルで、第2楽章のわかりにくさを償うかのような、素朴な感じの楽曲となっています。


※ 演奏例がお聴きいただけます

1 グラーヴェ 
2 ヴィヴァーチェ 
3 ポコ・ラルゴ
B3
B3
B2

※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也

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