リコーダーJP ヘンデル作品
ソナタ 変ロ長調 HWV377
全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
1013 リコーダー用 1800円+税
SR-002 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円 (税込)
RB-013A リコーダー用 900円+税 (絶版)
★解題★
1724年から1725年ごろ作曲されたものと考えられています。1楽章や3楽章は他の曲(オペラの序曲やヴァイオリンソナタ)にも流用されていて、ヘンデル自身も気に入っていた曲だったことがうかがわれます。1950年に「フィッツウィリアム・ソナタ 第1番」として出版されました。ケンブリッジ大学のフィッツウィリアム博物館に楽譜が保存されていたことからつけられたあだ名です。
★解説★
曲は3楽章からなり、第1楽章には発想記号がありませんが、急・緩・急の構成と考えてよいでしょう。3楽章しかなく、各楽章もすこし短めで、ヘンデルのリコーダーソナタでは最も短い作品です。
第1楽章はサーストン・ダート校訂の「フィッツウィリアム・ソナタ」版では「クーラント」とされています。もしそうだとすれば少し余裕のあるテンポが考えられますし、ふつうにアレグロだとすればかなり速いテンポも考えられます。ヘンデルらしい線の太いメロディーに、軽やかな速いパッセージもまじえ、気持ちの盛りあがりも十分。
第2楽章はアダージョ。ト短調で、付点のリズムですこし軽めに始まり、キメ細かく歌っていきます。全体で10小節の短いものですが中身の濃い珠玉の音楽です。アタッカで第3楽章に続きます。
第3楽章はふたたび変ロ長調、アレグロ・8分の12拍子。通奏低音には軽妙な分散和音がみられ、チェンバロで軽妙に伴奏することを想定していたことが察せられます。つぎつぎと多彩なリズムが登場し、実に調子がよくてウィットに富むさまはみごとで、これもまた「ヘンデルのアレグロ」の楽しさが満喫できる、きりりとひきしまった素晴らしい音楽だと言えるでしょう。
※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章 (B−3)
第2楽章 (B−2)
第3楽章 (B−3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: Kさん チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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