トリオソナタ ヘ長調 HWV405
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 リコーダー用 1860円(税込)
★解題★
本作はフィッツウィリアム図書館所蔵の自筆譜により早くから知られていました。しかし、第2・第3楽章は低音パートをともなっているのに、第1楽章だけは低音パートが書かれていない(つまり無伴奏二重奏のような)スコアになっていたため、資料の不完全さのために長らく出版がされていませんでした。のちに、ワシントンの国会図書館所蔵の作者不詳の筆写譜(パート譜のセット)に、この曲が含まれているのがみつかり、1989年にベーレンライター社から初めて出版されました。ちなみに、ワシントンの筆写譜の方では第1リコーダーのパートが欠けていましたので、いわば2つのソースを合わせてようやく全貌が明らかになったのでした。使われている紙や、他の作品との主題の類似性などにより、かなり若いころの作品だと考えられています。(以上はベーレンライター版の序文によりました。)
なお、ヘンデルの自筆のほうにもワシントンの筆写譜のほうにも、低音には数字記号がまったく振られていない「数字なし低音」です。
★解説★
第1楽章は、ワシントンの筆写譜にアレグロ(快活に)と指定がありますが、自筆には発想表示がありません。しかし爽快な快速感のある楽章であることは間違いないでしょう。いろいろなテンポが考えられますが、1小節を1拍とする「1拍子」で感じて演奏できる程度の速さは必要になります。テーマは、1707年にローマで書かれたオペラ「時と悟りの勝利」やHWV378のフルートソナタでも用いられたモチーフによっています。
第2楽章はグラーヴェ、4分の4拍子です。2本のリコーダーが美しい係留音を挟みながらかけあいでしっとりと語り進めます。フリギア終止で第3楽章を呼びながら終わります。
第3楽章は8分の12拍子で、ワシントンの筆写譜にのみアレグロと指定があります。分散和音によるテーマはHWV378のフルートソナタの終楽章の主題とほぼ同じで、ずっとのちにヘ長調のリコーダーソナタやHWV293のオルガン協奏曲でも採用されました。よほど気に入っていたのでしょう。生き生きとした楽しい終曲です。
※演奏例がお聴きいただけます
第1楽章 (C−1)
第2楽章 (B−2)
第3楽章 (C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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