ソナタ ハ短調 作品2の5
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2036 リコーダー用 1800円+税
SR-023 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)
RG-036 リコーダー用 900円+税絶版
★解題★
J.B.ルイエ(1688?〜1720頃?)の「リコーダーと通奏低音のための12のソナタ 作品2」は、1700年代の早いころ、作品1につづきアムステルダムで出版されました。作品1から数年の歳月を経て、親しみやすく清新な作風にはいっそうの磨きがかかっています。
※どうも作品の出版年についていろんな文献の説がばらばらなのでこのような申し上げ方をすることにします。なお,ルイエは1688年に洗礼を受けた記録があるそうですが、これが生年だとすると、そして作品1の出版年を1705年とする説が正しいとすると、作品1は弱冠17歳での出版ということになります。
★解説★
4つの楽章から成り、緩・急・緩・急の構成です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子で、哀切に歌います。全曲を通じてのことですが、ほんらい♭が3つの調性なのに調号は2つになっています。これは他の作曲家にもよくあるやりかたで、アマチュア奏者たちがビビらないようにという配慮だったのだろうと私は思っています。
第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)4分の3拍子。速い曲ですが、おそらく少し余裕のあるテンポが合うと思います。軽やかに踊るように進むたのしい曲で、こうした音楽がやがて後年のワルツの音楽につながっていったのではないでしょうか。
第3楽章はラルゴ(ひろびろと)、2分の3拍子。変ホ長調であたたかく親しみ深い語り口で歌う、ルイエらしい佳品です。
第4楽章はアレグロ(快活に)2分の2拍子。第1楽章と共通する、そして有名な「作品1の1・イ短調」のソナタを思い出させるテーマを扱いますが、通奏低音と呼びかわし合う対位法的な書法に特徴があります。森好美さんの実施では曲のそういう性格を生かして、チェンバロの右手も積極的に参加するようになっており、これによりいっそう複雑で深みのある音楽になっています。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−1)
第2楽章(C−1)
第3楽章(A−2)
第4楽章(C−2)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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