ソナタ 変ロ長調 作品3の2
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2064 リコーダー用 1800円+税
RG-064 リコーダー用 900円+税 (絶版)
SR-029 リコーダー用 3800円+税
★解題★
J.B.ルイエ(1688?〜1720頃?)の「リコーダーと通奏低音のための12のソナタ 作品3」は、1700年代の早いころ、作品1・作品2につづきアムステルダムで出版されました。作品1から数年の歳月を経て、親しみやすく清新な作風にはいっそうの磨きがかかっています。
※どうも作品の出版年についていろんな文献の説がばらばらなのでこのような申し上げ方をすることにします。なお,ルイエは1688年に洗礼を受けた記録があるそうですが、これが生年だとすると、そして作品1の出版年を1705年とする説が正しいとすると、作品1は弱冠17歳での出版ということになります。
★解説★
6楽章構成ですが、第3楽章はごく短く、第2楽章と第4楽の橋渡しをするブリッジのような内容ですので、独立した楽章とみなさない考え方もあると思います。(RG-064およびSR-029ではそのように扱っていました。)
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の4拍子。通奏低音による前奏を模倣する形でリコーダーが入り、以後もフレーズの始まりはさまざまなズレ具合いで低音を追って始まるという趣向です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子。第1楽章のモチーフを踏襲してつくられた活発な楽章で、今度はリコーダーを低音が模倣しながらフレーズが始まります。長調が支配する前半のあと、短調が支配的となる後半部分が置かれ、ダ・カーポして前半部に戻ります。
第3楽章はごく短いブリッジのような部分で、アダージョ(ゆっくりと)で自由に奏されます。
第4楽章(または第3楽章)はアレグロ、4分の3拍子。オクターブ跳躍を多く含む低音に乗って軽妙に踊るように進みます。最後の2小節はアンダンテ(歩く速さで)に落ちついて終わるよう指定されています。
第5楽章(または第4楽章)は再びラルゴで、2分の3拍子。短い曲ですが、フレーズの長さがいろいろ不規則になっていて面白くできています。
第6楽章(または第5楽章)はジーグ・アレグロ、8分の6拍子。何度かあらわれる、リコーダーの吹き伸ばしの間に低音が動いてみせる箇所が特徴的です。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
2023年録音
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(C−1)
第4楽章(C−1)
第5楽章(A−2)
第6楽章(C−1)
2007年録音
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(C−1)
第4楽章(A−2)
第5楽章(C−1)
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