ソナタ 第1番 ヘ長調
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2196 リコーダー用 1500円+税
SR-115 リコーダー用 3800円+税
RG-196 リコーダー用 900円+税(絶版)
ダウンロード製品 リコーダー用 620円(税込)
★解題★
オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの1番目の曲で、はれやかな情緒の魅力たっぷりな作品。比較的演奏しやすいのも特長です。
★解説★
4つの楽章から成っています。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。おだやかに始まりますが、やがて小走りに駆け上がるモチーフも導入されるなど、リズムに多彩な変化があって、短いなかに豊かな内容を持つ佳品です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子の快速楽章です。すばしこい感じの主題で始まり、やがてシンコペーションに特徴がある副主題を導入して音楽を進めます。主題を提示する部分が終わるとハ長調で始まる「展開」の部分が続き、短調に傾く部分もまじえて、最後はすばらしい盛り上がりをみせ、そしてテーマを再現します。しかし副主題は再現されず、そのまま収束に向かいます。軽快にしてはなやかな、本作の白眉。
第3楽章は再びラルゴで、4分の4拍子です。ニ短調で哀切に歌いだしますが、すぐに急ぎ足のゼクエンツになります。それが一段落してからは激しく転調しながら音楽を進め、最後は半終止で終曲を呼びます。
第4楽章は再びアレグロで、8分の3拍子。愛らしい主題で始まり、小さな盛り上がりを重層的につくったうえで、ハ長調で前半をしめくくります。続く後半の展開部では主題を扱いつつ、力強い盛り上がりをみせます。ヘ長調でテーマが戻ると、展開部であらわれた高揚感のある音楽を利用して全曲をしめくくります。簡潔ですが、華のあるすばらしい終曲だと思います。
※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C2)
第3楽章(C2)
第4楽章(B3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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