リコーダーJP レオナルド・レオ作品


ソナタ 第3番 ニ短調


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★

2234 リコーダー用 1800円+税
SR-115 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 620円(税込)



★解題★

 オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの3番目の曲です。


★解説★

 緩急緩急の4楽章構成でがっちりと書かれたりっぱな風格の曲です。ちょっとしたことですが、第3楽章が、主調・ニ短調でなく、いわゆる平行長調であるヘ長調で書かれているあたりにも、新しい時代の音楽の息吹きが感じられるような気がします。

 第1楽章はラルゴ(広びろと)、4分の3拍子です。シットリとしたわかりやすい旋律を歌っていきます。たくさん用いられている八分音符前打音をどう演奏するかによって感じが違ってくると思いますが、弊社版付属音源の演奏ではおおむね八分音符の音価を与えてみました。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の2拍子の、活発な感じの音楽です。前半に、ニ短調のテーマ、推移をはさんでヘ長調で始まる(シンコペーションのリズムを用いた)第2のテーマ。後半では2つのテーマを組み合わせて込み入った感じの音楽をくりひろげたあと、テーマを再現、続いて第2テーマもニ短調で再現して収束へ……という音楽で、いわゆる「ソナタ形式」の音楽にかなり近づいています。

 第3楽章は再びラルゴ、4分の3拍子で、ヘ長調で始まり、おおむね長調の明るい音調に終始します。しきりとヘミオラを用いるのは、やや特徴的なことかも知れません。

 第4楽章は再びアレグロと指定され、8分の6拍子です。八分音符の速い動き流れていく常動曲のようなおもむきの音楽で、ジークとは少し違うように思われます。原譜では前半・後半それぞれの最後の不完全小節に付点四分音符ひとつだけが置かれていて、繰り返し記号によって戻るさいに拍数が合いませんので、弊社版では八分休符二つをそれぞれに補いました。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B1)
第2楽章(C2
第3楽章(B1)
第4楽章(C2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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