ソナタ 第5番 ヘ長調
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2192 リコーダー用 1500円+税
SR-128 リコーダー用 2800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 1860円(税込)
RG-192 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの5番目の曲で、旋律の造形がくっきりした、魅惑的な作品です。
★解説★
4つの楽章から成っています。
第1楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子で、朗々と声を張り上げたかと思うと、すぐに細かなリズムの旋律に移り、やや独特な前打音を多用したモチーフを経て、いったん終止カデンツになります。続いてうっとりするような美しいゼクエンツの音楽をくりひろげたかと思うと、もう1度前打音に特徴のあるモチーフによって収束に入ります。最後は属和音で、つぐに次の楽章を呼び込むようになっています。
第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子です。すばしこい感じの速い動きを含む明快な感じのテーマによって始まり、以後、ずっとテーマの音型を扱いながら音楽を進めます。前半部・後半部にわかれており、それぞれに繰り返しが行なわれる構成ですが、前半部は途中から短調に傾きがちになって、イ短調でしめくくられています。後半部はイ短調に始まって、短調を基調としてテーマの展開を行い、やがてヘ長調でテーマが再現されると、はなやかに盛り上げて楽章をしめくくります。
第3楽章はラルゲット(やや広びろと)、4分の3拍子で、ニ短調で書かれています。付点のリズムを用いた、少しわびしげなテーマを扱い、やがて「ナポリの6」の和音を効果的に用いてクライマックスを築いて、フリギア終止で第4楽章を呼びながらしめくくります。
第4楽章はアレグロ・アッサイ(極めて快活に)、4分の2拍子です。軽妙なテーマに始まって、エコーの効果を用いながら音楽を進めます。ヘ長調で始まりますが、前半の途中でハ長調に転じて新しいテーマを導き入れ、颯爽と音楽を進めて前半をハ長調でしめくくります。後半はハ長調でテーマを奏することから始まりますが、ト短調を中心とした展開部に入ります。そして、フェルマータによってひと区切りをつけてからテーマを再現し、第1楽章と同様、はなやかな盛り上がりのなか曲を締めくくっていきます。
※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C2)
第3楽章(B2)
第4楽章(C2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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