リコーダーJP レオナルド・レオ作品


ソナタ 第6番 ト短調


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★

2270 リコーダー用 1800円+税
SR-146 リコーダー用 2800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 620円(税込)



★解題★

 オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの6番目の曲です。


★解説★

 4楽章から成り、緩急緩急の「教会ソナタ」型で書かれています。随所に独創性が光る佳品です。

 第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の4表拍子です。細かな音符まで用いていますが、見た目ほど演奏は難しくありません。歌謡性が豊かで、構成もしっかりしています。フリギア終止で第2楽章を呼びながら終わります。

 第2楽章はプレスト(速く)、8分の3拍子で、はなやかに踊るような音楽です。後年に大流行する「ソナタ形式」を先取りした構成で、主題の提示を行なう部分、展開を行なう部分、再現を行なう部分から成る形は、かなりはっきりしてきています。ただ、第2主題部は、まだあまりしっかりした存在感がありません。

 第3楽章は再びラルゴで、4分の3拍子。変ホ長調を基調としています。「アルペッジョ」との発想指定がされているように、分散和音で、美しい和声の移り変わりにより音楽を進めます。最後はやはり第4楽章を呼ぶ半終止。

 第4楽章は発想記号がありませんが、明らかに速いテンポでキビキビと演奏される音楽です。後半に2度出てくる「増2度音程」が面白い効果を上げています。コンパクトですが中身の濃い終曲だと言えるでしょう。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(C1)
第2楽章(C1)
第3楽章(B3)
第4楽章(C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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