ソナタ 第7番 ニ短調
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 リコーダー用 620円(税込)
2288 リコーダー用 1800円+税
SR-146 リコーダー用 2800円+税
★解題★
オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの最後の7番目にあたる曲です。
★解説★
4楽章から成り、緩急緩急の「教会ソナタ」型で書かれています。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。大きな跳躍進行の多い旋律で哀切に歌い出しますが、第2フレーズでは軽く速い動きを取り入れ、さらにシンコペーションを含むリズミックなモチーフへ・・・と、なかなか変化に富んだ内容です。やがて冒頭主題を回想したあと、やはり変化に富む進行で収束へ導きます。末尾にSiegue とあるのは Attacca の意味で、つまり間を置かずすぐに第2楽章を開始する指示です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。16分音符で駆け上がっていき、続いてやはり16分音符で下ってくる、という構造の主題です。美しいゼクエンツ、効果的なエコーで奏されるモチーフなどを軽妙に連ね、イ短調で前半をしめくくります。繰り返しのあと、力強くはなやかに盛り上がっていく展開部になり、これがヘ長調に終止すると、主題が回帰し、そして音楽は収束に向かいます。「ナポリ6度和音」が「ああ終わりなんだな」と感じさせる合図になっています。
第3楽章は再びラルゴで、4分の4拍子の短い間奏曲ふうの楽章です。比較的細かな音符により、特徴的なリズムで分散和音を奏する主題を扱い、最後は通奏低音が短い後奏を奏でて終わります。Siegueの指定により、すぐに終曲へ。
第4楽章は再びアレグロで、2分の2拍子です。付点四分の跳ねるリズムと四分音符三連符を用いる特徴的な主題で始まります。力強い感じの音楽ではありますが、どこか舞曲ふうの素朴さも感じさせます。やがて要所で八分音符三連符も用いられて、音楽にさらにスピード感が加わっていきます。
※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第2楽章(C2)
第3楽章(B3)
第4楽章(C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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