リコーダーJP マルチェロ作品
ソナタ ハ長調 作品2−6
YouTubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
全曲ノーカットで試聴できます
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2016 リコーダー用 1800円+税
SR-013 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)
RG-016 リコーダー用 900円+税 絶 版
★解題★
作品2のアルトリコーダーソナタ集(12曲)は作曲者マルチェロが26歳だった1712年にヴェネチアで出版されました。生前から何度も版を重ね、のちにはフラウト・トラヴェルソ用に移調されてロンドンでも出版され、人気を博したといいます。青年作曲家マルチェロの自由な創意が息づいた貴重な作品集だと言えるでしょう。
★解説★
曲は4楽章から成り、緩・急・緩・急の構成。音楽を演奏する喜びを満喫できる作品です。松崎さんの通奏低音実施も響きがよくてすばらしい!
第1楽章はアダージョで、付点のリズムに特徴のある可憐な曲です。「ソーーラソラソーーー」と歌うこのトリルふうモチーフが、いわば全編を貫く基本モチーフとなって曲全体を支配し、いろいろにチャーミングな表情を見せるさまは、あとの楽章も演奏してみてのお楽しみ。何でもないようでいて、細かいところまで神経の行き届いた、すてきな音楽です。
第2楽章はアレグロで、リコーダーと通奏低音がフーガふうに追いかけっこしながら音楽が進みます。後半の冒頭で、第一楽章で耳に残っていたモチーフがそよ風が頬をなでるようなやさしさで登場します。がっちりと書かれた佳品。
第3楽章はふたたびアダージョで、イ短調ですが、属和音から始まるという大胆な開始です。いろいろと「イタリア的装飾」を入れて演奏してもいいのでしょうが、楽譜通りでもたいへん美しい。短い中に熱いクライマックスがあり、そこでまたトリルふうモチーフがせつせつと訴えます。
そして圧巻は第4楽章。ア・テンポ・ジュースト・ヴィヴァーチェ(生き生きと、正確なテンポで)と指定されていて、なるほど快適なイン・テンポでの演奏によって何とも言えない楽しいリズム感(というより「ノリ」)が出てきます。この独特なノリの良さは一度演奏したら忘れられないでしょう。例のトリルふうモチーフも大活躍し、曲は強い統一感を保ちながら終わります。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(A−2)
第4楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
マルチェロのページにもどる
HOME
Copyright 2005-2020 RecorderJP Inc. All rights reserved
.